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ゾフルーザの耐性?2019-20年のインフルエンザ治療を考える!

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フリーランス薬剤師のはいたっちです!!
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2019年のインフルエンザの流行は非常に早いです。

一部では、ラグビーワールドカップの影響など、海外を含めた人の動きによって流行したといわれているようです。

2019年現在に使用可能なインフルエンザの治療薬は、基本的には5種類です。

  • タミフル
  • リレンザ
  • イナビル
  • ゾフルーザ
  • ラピアクタ

これらの薬剤は全て一長一短であり、それぞれに良さがあります。

この中の新薬ゾフルーザに関して、すでに耐性を持つウイルスが出現しているということが明らかとなっています。

今回は、ゾフルーザ耐性ウイルスの存在や、ゾフルーザ処方への影響などを調べてみました。

 

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ゾフルーザの耐性化は深刻なのか?

ゾフルーザの耐性化というのは、臨床試験の段階からすでに報告されていました。

国立感染症研究所からの報告では、2019年1月の段階でH3N2(A型インフルエンザウイルス)の9.5%が耐性を獲得しているとのことです。

今シーズン流行するインフルエンザが、ゾフルーザの耐性を獲得しているのか、はたまた耐性化しやすいのかは分かりませんが、ゾフルーザには耐性化という問題がつきまとうことになります。

では、実際に処方する医師はどのように考えているのでしょうか?

タミフルがトップシェアを維持

こちらはM3が行ったアンケート調査の結果です。

参考≫エムスリー

2019年-2020年のインフルエンザシーズンに、処方する“つもり”の抗インフルエンザ薬が集計された結果です。

堂々の第1位はタミフルです。

次いでイナビル、ゾフルーザは3位という結果になっています。

ゾフルーザを第一選択から外す病院も

医薬品の使用には、フォーミュラリーという考え方が存在します。

これは、医薬品の使用指針を明確にすることで、医薬品の適正使用を推進しようというものです。

昭和大学病院附属東病院では、抗インフルエンザ薬のフォーミュラリー策定にあたり、ゾフルーザを推奨品目から除外しています。

その理由の中には、ゾフルーザ耐性化ウイルスを懸念したことの他にも、ゾフルーザの費用対効果の問題も浮上しています。

ゾフルーザの問題は体制化だけではない?

ゾフルーザの有効性はタミフルと『変わらない』ことが報告されています。

タミフルに勝るわけではなく、タミフルと『変わらない』という、非劣勢が証明された薬剤です。

その一方で薬価は高く、タミフル後発品では1360円(1治療あたり)なのに対して、ゾフルーザは4789円(1治療あたり)です。

ゾフルーザは単回使用が可能で、簡便に使用できる薬剤であることは間違いありませんが、積極的な使用には注意が必要なのかもしれません。

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瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
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