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【AMRとは何か?】抗菌薬(抗生物質)の使い過ぎで毎年70万人が死んでいる・・・

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お前はもう・・・

死んでいる・・・

ケンシロウ/北斗の拳

 

こんにちはHitouchです。
@hitouch_life

 

抗菌薬の『不適切』な使用に伴う、耐性菌の拡大が問題視されています。

参考記事
【抗菌薬適正使用】風邪に抗菌薬(抗生物質)は本当にダメなのか?

 

抗菌薬・抗生物質の使い過ぎで、これらの薬が効かなくなる「薬剤耐性菌」が広がり、毎年、世界中で少なくとも70万人が死亡する事態となっている。

2018年11月9日ヤフーニュース

 

このショッキングな報道をどれだけの人が知っているでしょう。

 

そして、どれだけの人が事の重大さに気づいているでしょう。

 

学会や感染症の専門家がいくら警鐘を鳴らしたとしても、『普通の医療従事者』に届かなければ、現場での対策は進みません。

 

国内の感染症関連8学会と民間のシンクタンク「日本医療政策機構」は11月8日、薬剤耐性菌対策について連携し、対策を提言する専門家団体「AMRアライアンス ジャパン」を設立した。

2018年11月9日ヤフーニュース

 

AMRってなんだと思いますか?

 

医療スタッフの中でも、AMRの認知度は低いです。

 

医療スタッフが知らなければ、一般の患者はもっと知りません。

 

薬剤耐性菌を撲滅するためにも、『AMR』について知っておきましょう。

 

AMRって一体なに?

 

『薬剤耐性』を英語にすると

 

Antimicrobial Resistance

 

略してAMRです。

 

AMRとは薬剤耐性の事です。

 

薬剤耐性(AMR)は、細菌だけではなく、ウイルスや寄生虫などにも存在します。

 

抗菌薬の使用により問題となるのが、『細菌のAMR』です。

選択圧!?AMRのメカニズム!

参考記事
【抗菌薬適正使用】風邪に抗菌薬(抗生物質)は本当にダメなのか?

 

抗菌薬を使用することで、抗菌薬の効く菌はいなくなります。

 

そりゃあそうですよね。

 

抗菌薬によって、『除菌』しているのですから、細菌はいなくなります。

 

しかし、AMR(薬剤耐性)を持っている細菌は生き残ります。

 

AMRをもった細菌だけが体内で増殖し、ヒトや動物、環境を通じて世間に広がります。

 

これを『選択圧』といいます。

 

そりゃあそうですよね。

 

『耐性』を持っている訳ですから、抗菌薬は効きません。

 

では・・・

 

なぜ耐性を持つのでしょうか?

AMR!薬剤耐性機構(耐性化の機序)

細菌は生きています。

 

人と同じように生きています。

 

抗菌薬というストレスから、いろいろな方法で身を守ろうとします。

 

安易な抗菌薬使用で、細菌にストレスを与える事は避けなければなりません。

耐性機構① 外膜を変化させる

細菌を覆っている『外膜』を変化させる事で、抗菌薬が体の中に入らないようにします。

 

人間もマスクをして身を守りますよね?

耐性機構② ポンプ機能を発現させる

体の中に入ってきた抗菌薬を排出するための『ポンプ』を体の中に作ります。

 

人間も咳をしたり、鼻をかんだりして、身を守りますよね?

耐性機構③ βラクタマーゼ(分解酵素)を作り出す

抗菌薬を分解する、『βラクタマーゼ』という物質を作り出します。

 

人間もアルコール消毒をして、細菌を分解しようとしますよね?

耐性機構④ 遺伝子(DNAやRNA)を変化させる

これは裏ワザ的な方法なのですが、そもそも抗菌薬が効かない体に『進化』してしまいます。

 

細菌は進化のスピードが速く、数も半端じゃないので、どんどん進化します。

その他たくさんの耐性機序が存在

AMRの耐性機構には、非常に多くのパターンが存在します。

 

未知の部分も多く存在するでしょう。

 

だからこそ、『分かっている範囲』の対策を徹底する必要があります。

 

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AMRアクションプランとは何か?

WHOの「薬剤耐性に関するグローバル・アクション・プラン」の5つの柱を参考に、関係省庁・関係機関等は2016年から2020年までの5年間に、ワンヘルス・アプローチの視野に立ち、 協働して集中的に取り組むべき対策をまとめました。

日本は国際社会に対してAMR対策の主導力を発揮すべく、6つ目の項目として国際協力を加え、合計6つの分野に関する目標を設定しました。

その各分野の「戦略」及び「具体的な取組」等を盛り込んだアクションプランが策定されました。

AMR臨床リファレンスセンター

 

世界に広がるAMRに打って出るために、2016年に『AMR対策アクションプラン』が設定されています。

 

このアクションプランには様々な事項が盛り込まれているのですが、特に日本が取り組むべきAMR対策の柱は6本です。

 

  • 普及啓発・教育
  • 動向調査・監視
  • 感染予防・管理
  • 抗微生物剤の適正使用
  • 研究開発・創薬
  • 国際協力

 

抗菌薬の適正使用だけがAMR対策なのではなく、もっと大きな視点から対策を行っていく必要があります。

 

アクションプランを基に対策を行い、AMRの発生をできる限り抑えることで、薬剤耐性菌の蔓延に終止符を打とうとしています。

 

AMR対策は、人類と細菌との大きな大きな戦いです。

 

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普及啓発・教育をどうやるの?

インフルエンサー

 

アクションプランの中に盛り込まれている『普及啓発・教育』。

 

何をするにも、まずは『知る』ということが大切です。

 

知って、現状を把握することで、行動を変える事ができます。

 

そのためにも『普及啓発・教育』は、最も重要な項目なのではないでしょうか。

 

ここからは僕の個人的な意見です・・・

 

僕が思うに、医療には『インフルエンサー』が少ないのが問題だと思います

 

例えば・・・

 

『アップルの製品発表』であれば、それがかなり専門的な内容だったとしても、多くの『ユーチューバー』が情報を拡散します。

 

一気に情報は世界中に広がります。

 

しかし医療はどうでしょう?

 

いくら学会の著名人や、有名な医師が情報を発信したとしても、彼らを慕う医療従事者がその情報をフォローするだけです。

 

不祥事やノーベル賞となると、一気にマスコミを巻き込むことができますが、それ以外の医療情報は、バラエティ番組に取り上げられるのが“いいとこ”です。

 

医療の情報は、拡散されているようで閉鎖的です。

 

アクションプランに掲げた『普及啓発・教育』ってどうやってやるつもりなのでしょう?

 

もっと柔軟に考えてみませんか。

 

せっかくAMRっていう名前なんだから、秋元先生にプロデュースしてもらえばいいじゃないですか?

 

いつまでも白衣を着て、白い巨塔に閉じこもっていては、時代においていかれてしまいます。

 

もちろん、アップル製品や48グループと抗菌薬とでは全然話が違うわけですが、抗生物質も多くの人が使用している製品の1つです。

 

人類にとって、なくてはならないものの1つです。

 

医薬品だからと、情報を閉鎖的にするのではなく、もっともっとオープンにしていくことで、問題を解決できるのではないでしょうか?

 

AMRアクションプランなんていうかっこいい名前をつけているのだから、ぜひともこの情報が拡散されることを希望します。

 

抗菌薬が発見されてからというもの、人類と細菌との争いは続いています。

 

細菌が進化しているように、人類も劇的に進化しているじゃないですか。

 

情報のネットワークです。

 

情報を拡散することで、細菌との長い長い闘いに幕を閉じようではありませんか。

 

僕にもっと知名度があれば・・・

 

僕に情報を拡散する力があれば・・・

 

本当に悔しく思います。

 

Sincerely,

Hitouch

 

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【この記事の執筆者】
Hitouch「T」
HitouchLIFEという雑記ブログの管理人
医療・投資・自己啓発系のライティングを得意とする医療ライター
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ABOUT ME
瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
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