こんにちはHitouchです。
@hitouch_life
学会発表・・・
看護研究・・・
臨床研究・・・
メディカルスタッフにとって必要なのは、医療のスキルだけではありません。
自らの業務を評価し、未来の医療に貢献するためにも「研究」はとても重要です。
研究するためには「データ」を扱うことになります。
データを扱えば・・・
いつかぶつかる壁が「統計」です。
僕たち医療人は、EBM(Evidence-Based Medicine)を行う義務があります。
現場では経験や勘は大変重要です。
しかし、医療の基盤はエビデンスです。
エビデンスを理解し、エビデンスを構築するためにも統計を学びましょう。
僕自身もごく普通の医療人の1人です。
数学者や統計の専門家ではありません。
数学の専門家よりも僕の方がメディカルスタッフの気持ちが分かります。
間違ったことを書くかも知れませんが、医療関係者に分かりやすく書きますので、何卒ご了承下さい!
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しかし!
多くの医療関係者にとって必要なのは、「深い統計の知識」ではなく、「なんとなく分かる」、「学会発表ができる」という統計の知識ですよね。
医療関係者の僕が、かいつまんで解説していこうと思います。
ちなみに僕のレベルは、博士課程で勉強したけど・・・というレベルです。
だからこそ分かりやすく伝えられると思います。
医療関係者なのに!なんで統計が必要なの?
学会発表・臨床研究・看護研究で統計が必要!?
医療の現場で仕事をするメディカルスタッフにとって、大きな壁が学会発表です。
一部の人にとっては、学会は勉強になる場所であり、学会で良いデータを報告することがモチベーションだったりします。
しかし、多くの医療関係者にとっては・・・
言うまでもありませんよね。
やる気があろうがなかろうが、新人の登竜門として臨床研究をやらされるという病院は多いのではありませんか?
研究をすればデータを扱うことになります。
学会で発表するのであれば、データをぼんやりした形で使用するわけにはいけません。
「薬剤Aは薬剤Bよりも平均血圧を低下させていました。」
これではただの報告です。
血圧という「ばらつき」が大きなデータを、一般化して取り扱うには統計の力を使う必要があります。
不確実性が多い医療に関するデータを一般化して報告するために、より説得力を持たせるために、統計の知識が必要です。
医療現場でEBMを実践するために統計が必要!?
医療現場で働くだけでも、ある程度の統計知識が必要です。
EBMに基づく医療を行うべきメディカルスタッフは、物事を正確に測定しなければなりません。
・・・
イメージして下さい。
待ち時間が長いA病院では、とあるシステムを導入して、待ち時間の短縮を図っています。
システムを可動させて3ヶ月が経過したある日、お偉いさん達の会議が行われています。
「システムの導入前の平均待ち時間は90分だったのに対して、システム導入後の平均待ち時間は85分になりました。」
「ほうほう!それはよかったな!」
「はい!システムを導入してよかったと考えています。」
本当にこれでいいですか?
平均待ち時間が5分短縮したという結果は、本当にシステムのおかげなのでしょうか?
データの「ばらつき」が大きく、データ量が多い場合には全体像が見えてきません。
たった5分の平均待ち時間は、次の3ヶ月には逆転するかもしれません。
やむを得ない緊急の手術によって、待ち時間300分というとんでもない待ち時間になってしまった患者が数人いるだけで、「平均」待ち時間は一気に長くなってしまいます。
様々なばらつきが存在する集団を相手にして、一般的な結論を得るためには統計解析が有効です。
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医療はなんとなくじゃダメだよね
- なんとなくこっちのほうがいいからこうする。
- 今までこうやってきたからこうする。
- 先輩がこうやってるからこうする。
経験によって得られるスキルや直感は、非常に重要で尊い力です。
一方で、冷静にかつ正確に根拠のある方法を選択することもまた重要です。
医療には不確実性が多く存在します。
権威がある医師が言うんだから間違いない、院長が言うんだからそうに違いない。
こんな風に盲目になってはいけませんよね。
EBM(エビデンスに基づく医療)を行う事が医療従事者には求められています。
今のやり方が正しいかどうかを、常に最新の知見から確認し続ける必要があります。
エビデンスを理解し、エビデンスを作り続けるために・・・
メディカルスタッフには統計の知識が必要なのです。
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の編集者】
Hitouch「T」
HitouchLIFEという雑記ブログの管理人
医療・投資・自己啓発系のライティングを得意とする医療ライター
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