こむら返りに芍薬甘草湯というのはテッパンですよね。
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頭痛にノーシン
こむら返りには芍薬甘草湯ですよね。
漢方に詳しくない医師や薬剤師であっても、こむら返りと言われれば芍薬甘草湯を処方します。
しかし・・・
なぜ芍薬甘草湯はこむら返り(有痛性筋痙攣)に効果があるのでしょうか?
芍薬甘草湯の作用機序を調べてみました。
芍薬甘草湯の作用機序とは?
芍薬甘草湯に期待される効果は、鎮痛作用、筋弛緩作用、抗炎症作用などが挙げられます。
その作用機序としては、中枢性鎮痛作用、末梢性筋弛緩作用などが知られています。
中枢性筋弛緩作用
芍薬甘草湯は、脊髄の下行性ノルアドレナリン神経系を活性化させることにより、中枢性の鎮痛作用を示すといわれています。
下行性痛覚抑制系の活性化によって、痛覚伝達が遮断されることで、鎮痛作用が発現すると考えられています。
末梢性筋弛緩作用
芍薬甘草湯は、抗筋痙攣作用が知られています。
筋弛緩作用によって筋痙攣(筋強縮)を抑制するといわれています。
消化管平滑筋弛緩作用や、神経筋シナプス遮断といった作用を有し、末梢性の筋弛緩作用を発現します。
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【芍薬甘草湯の副作用】注意すべきは低カリウム
芍薬甘草湯の副作用を少しだけご紹介します。
甘草が含まれていますので、『偽アルドステロン症』に注意が必要です。
・・・と教科書で習うとはいえ、基本的にはもう少し頻度が高い副作用に気を配っておきたいところです。
注意しておきたいのが低カリウム血症です。
特にサイアザイド系やループ系の利尿薬が使用されている症例には注意が必要です。
ステロイドとの併用にも気を配っておきましょう。
漢方併用者に注意
医師、患者問わず、漢方が好きな人って本当に好きですよね。
漢方が複数併用されているような症例では、知らず知らずのうちに甘草の総量が多くなりがちです。
感冒剤や強ミノに含まれるグリチルリチンにも注意しましょう。
偽アルドステロン症のリスクが上がります。
肝機能障害者はグリチルリチン製剤が使われていることが多いよ。
肝機能が低下しているとこむら返りが起こりやすいので、芍薬甘草湯が処方されるケースも多い!
併用されていることがあるから注意しよう!
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の執筆者】
Hitouch「T」
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