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フリーランス薬剤師のはいたっちです!!
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内服抗がん剤のUFT(ユーエフティー)+ユーゼルというレジメンを知っていますか?
TS-1やカペシタビン(ゼローダ)の登場によって、UFT・ユーゼルの優位性はなくなりつつあるように感じますが…
臨床現場ではまだまだ活躍している薬剤(レジメン)のひとつです。
今回は、ユーエフティー・ユーゼルのエビデンスをまとめます。
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Contents
ユーエフティー・ユーゼル(UFT+LV)のエビデンス
UFT+ユーゼル療法は、大腸がん(直腸結腸がん)において多くのエビデンスを有する内服レジメンです。
UFT/ユーゼル療法のエビデンスの一部をご紹介します。
結腸がん術後補助化学療法
結腸がん術後補助化学療法において、5FU+l-LVと非劣性試験を実施。
- 生存率
- 無病生存率
- 副作用発現率
- QOL
上記項目に有意差なし
結腸がん術後補助化学療法において、UFT+ユーゼルは内服治療としての選択肢となり得る。
進行再発の結腸・直腸がん
進行再発の結腸・直腸がん(n=44)に対して、CR2例、PR14例、SD11例というデータが出ています。
この他に、アバスチンなどの分子標的薬を併用するエビデンスも存在します。
肝転移を有する症例に対する補助化学療法
こちらの試験では、肝転移治癒切除例を対象に、手術単独とUFT+ユーゼルの術後補助化学療法が比較されています。
3年無再発生存率はUFT/ユーゼルが有意であった一方で、全生存期間では差がありませんでした。
肝転移治癒切除後の術後補助化学療法を行うことを弱く推奨する。(2-B)
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