こんにちはHitouchの「T」です。
@hitouch_life
漢方治療の基本的な考え方や、漢方治療の概念を紹介します。
今回のトピックスは『寒と熱』『気・血・水』です!
基本中の基本である『陰と陽』や『虚と実』といった考え方は、別の記事にまとめてまります。
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順番に回答させていただきます。
【漢方治療の基本編】寒と熱とはいったい何?
漢方治療では『寒と熱』という概念を捉える必要があります。
寒や熱という考え方では、『病的反応の状態』を診断します。
これまでに勉強した『虚と実』と組み合わせることで、よりその人にあった漢方を選択することができます。
漢方の基本中の基本ですので、しっかりとおさえておきましょう。
寒証(かんしょう)
- 寒がり
- 顔が青白く手足が冷え
- 温かい飲食物を欲しがる
- 尿の色が薄い
- 下痢傾向
- 脈が深く遅い
熱証(ねっしょう)
- あつがり
- 顔が赤く手足がほてる
- 口渇があり
- しきりに冷飲を呈する
- 尿の色が濃い
- 便秘傾向
- 頻脈
- 黄舌苔(おうぜったい)
【注意】漢方では体温は関係がない!?
漢方の考え方では、たとえ体温があがっていても、寒気がすれば寒証と診断し、温める治療を行います。
【応用編】実寒(じっかん)と虚寒(きょかん)とは?
寒証と熱証というのは、その漢字からなんとなく状態がイメージしやすいかと思います。
そこに『実証』と『虚証』(»詳しくはこちら)という概念を組み合わせることで、『実寒』や『虚寒』というように、病的状態をより詳しく捉えられるようになります。
実寒のイメージ
実寒のイメージは『寒冷環境や冷飲食物の摂取などによる外因性(寒邪)の急激な寒証』であるといわれています。
虚寒のイメージ
虚寒のイメージは『人体の機能や代謝・循環の低下に伴う、内因性(陽虚)の寒証』であるとされています。
むっ…むずかしい…
このあたりからイメージしにくくなりますよね…
『虚』というのは『病気に対する抵抗力が無くなっている状態』を指し、それを『人体機能の低下(内的要因)』と捉えます。
『虚』によって(人体機能の低下によって)、『寒がったり』『手足が冷えている』などの症状が発現している場合は、『虚寒』と判断します。
気(き)・血(けつ)・水(すい)について学ぶ!
次に『気・血・水』という考え方を紹介します。
漢方では、生命を支える重要な要素として、『気・血・水』が存在すると考えられています。
漢方における気(き)とは
漢方治療における気とは、身体機能の働きを表しています。
精神神経系・内分泌系・免疫系など、生命エネルギーそのものを表現するのが『気』です。
気虚(ききょ)
気の作用不足によって、全身の機能や意欲が低下している症候を『気虚』といいます。
具体的には、『疲れやすい・元気がない・活力がない』などの状態です。
さらに、それぞれの臓器機能の低下による『気虚』であれば、肝気虚や心気虚などと表現します。
気滞(きたい)
気の循環が停滞した状態を『気滞』といいます。
特に精神的なストレスに伴う病態を診断するのに重要で、情緒系や自律神経系の影響する『気滞』の状態を『肝気鬱結(かんきうっけつ)』といいます。
肝気鬱結では、抑うつや不安、緊張感などが生じ、各部位の『気滞』を生じさせる悪循環が生まれます。
精神的なストレスが身体症状に現れることを表現してます。
気逆(きぎゃく)
気滞の状態のうちで、『胃気逆』や『肺気逆』とよばれる症候が存在します。
『胃気逆』というのは、本来『下に向かう』はずの食べ物が『逆』に登ってくるような状態で、具体的には悪心・嘔吐・吃逆などの症状を指します。
複雑だなぁ…
漢方における血(けつ)とは?
血というのは『身体そのもの』であり、主に『血液』を表現します。
瘀血(おけつ)
分かりやすく表現すれば『うっ血』のような状態を『瘀血』といいます。
うっ血以外にも、凝固系の亢進や、線維化。血液粘性度の増加、微小循環障害などが瘀血に分類されます。
DICのような状態も瘀血であるといえます。
血虚(けっきょ)
血虚というのは、血液の栄養が不足しているようなイメージです。
全身に栄養素を運ぶ『血液の栄養が不足している』状態が血虚ですので、全身の栄養状態悪化とも捉えることができます。
漢方における水(すい)とは?
漢方における『水』とは、組織液や細胞内液、分泌液などの体液を表しています。
『水』の流れが悪く、停留している状態を『水滞』といい、浮腫やめまい、頭痛などの原因になります。
悪心嘔吐や下痢などの消化器系の異常は、吸収障害による消化管内の水分貯留と考えられ、一種の水滞と診断することができます。
漢方の基本のまとめ
漢方治療には『こうだからこう』ということはありません。
水滞によって消化管内に水分が貯留し、胃気逆(嘔吐した)も診られる。
気滞によると思われる瘀血の症状も認められる。
実寒があり、その患者さんの全身状態は陽証である。
様々なことが組み合わせて『総合的』に『全人的』に治療するのが漢方治療です。
しかし…『一刻も早く症状を取り除きたい』のは、患者さんも医療従事者も同じであり、症状をターゲットにしてしまいがちですが、漢方の診断においては『全身を診る』ということがとても重要です。
時間がある人は、もう一度基本編を確認してみて下さい。
徐々にイメージができてくるはずです。
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