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テセントリク840㎎がトリプルネガティブ乳癌に適応拡大!
PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
免疫チェックポイント阻害薬のテセントリク(アテゾリズマブ)が、乳がんの適応を取得しました。
- トリプルネガティブ
- PD-L1陽性
以上の乳がんのファーストラインで使用することが可能です。
テセントリクの用量に注意!
乳がんで使用する場合のテセントリクの用量は840mgです。
肺がんで使用する場合のテセントリクは1200mgですので、注意が必要です。
『テセントリク840mg』という製品がありますので、そちらを使用しましょう。
乳がんで使用するテセントリクは840mg
テセントリク840mgの薬価
448853円
【IMpassion130試験】乳がんに対するテセントリクのエビデンス
テセントリクのエビデンスを簡単に紹介します。
IMpassion130:国際共同第Ⅲ相臨床試験
目的(試験概要)
前治療歴のない転移・再発又は局所進行性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性乳癌患者を対象に、テセントリク + Nab-PTX併用療法の有効性及び安全性を、プラセボ + Nab-PTX併用療法と比較した臨床試験です。
多施設共同ランダム化二重盲検2群比較第Ⅲ相臨床試験
試験結果
テセントリク+Nab-PTX群で、プラセボ+Nab-PTX群に対するPFSの優越性が検証されました(層別log-rank検定p=0.0025)。
PFS中央値は、テセントリク+Nab-PTX群7.16カ月、プラセボ+Nab-PTX群5.49カ月でした。
安全性
テセントリク+Nab-PTXによって、新たに出現した有害事象はありませんでした。
テセントリクとNab-PTXの個別副作用には十分な注意が必要です。
テセントリク+Nab-PTXレジメンの使い方
テセントリク+Nab-PTXを乳がんで使用する際の注意点を紹介します。
参考≫適正使用ガイド
- Nab-PTXの開始用量は100mg/m2とし、28日サイクルの1、8、15日目に30分かけて静脈内投与する(3週投薬/1週休薬スケジュール)。
- 病勢進行又は忍容できない毒性が認められない場合は、Nab-PTXは6サイクル以上を目標に投与する。投与期間の上限は設けない。
- Nab-PTXの投与が2週間以上遅延することが予想される場合、テセントリク又はプラセボをNab-PTXと併用せずに投与する。
- 1サイクルの長さは28日間と固定されており、8日目及び15日目の投与は休薬してよいが、許容範囲(+3日)外まで延期してはならない。
- Nab-PTXの投与は7日毎よりも高い頻度で行ってはならない。
免疫チェックポイント阻害薬関連の副作用はこちらで
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