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【irAEを見逃すな!】甲状腺機能障害|免疫チェックポイント阻害薬の副作用

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【irAE】甲状腺機能障害とは?

免役チェックポイント阻害薬(オプジーボ・キイトルーダなど)による有害事象(irAE)には、甲状腺機能障害という副作用が存在します。

甲状腺機能が低下する場合や、甲状腺機能が過剰に更新する(甲状腺中毒症ともよばれる)場合があります。

甲状腺機能を測定するには、TSHFT3およびFT4などといった検査が必要であり、免役チェックポイント阻害薬を使用するためには必須の検査といえます。

そんな甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症について紹介します。

免役チェックポイント阻害薬を使用する前にはTSHやFT4などを測定しておきましょう!

甲状腺機能低下症

甲状腺機能が低下することにより様々な症状が発現します。

自覚症状

  • 倦怠感
  • 浮腫
  • 抑うつ
  • 体重増加
  • 徐脈
  • 貧血
  • など

必要検査

  • TSH(↑)
  • FT3(↓)
  • FT4(↓)

4~6週毎の検査が望まれます。

CTCAEグレード

  1. 無症状・TSH≦10
  2. 中等度の症状・TSH>10
  3. 重症・生命を脅かす
  4. G3と同様

治療・対処方法

グレード2以上の場合には、免役チェックポイント阻害薬を休薬し、甲状腺ホルモンの補充を検討する。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンの合成が過剰になったり、濾胞内の甲状腺ホルモンが放出されるなどの原因によって、甲状腺機能が亢進する場合があります。

自覚症状

  • 動機
  • 息切れ
  • 甲状腺腫大
  • 体重減少
  • ふるえ
  • イライラ
  • など

必要検査

  • TSH(↓)
  • FT3(↑)
  • FT4(↑)

4~6週毎の検査が望まれます。

CTCAEグレード

  1. 無症状
  2. 中等度の症状
  3. 重症・生命を脅かす
  4. G3と同様

治療・対処方法

グレード2より免疫チェックポイント阻害薬を休薬。

必要に応じてβブロッカーやステロイドを考慮。

専門医へのコンサルトが必要な場合も多い。

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ABOUT ME
瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
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