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モルヒネとノルスパンテープの併用に注意
ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)はμ受容体に対して部分作動薬として作用します。
またκ受容体に対しては拮抗作用を示すことが分かっています。
そのため、モルヒネなどのオピオイド製剤を使用している患者さんにブプレノルフィンを投与すると、鎮痛効果に変化が現われる恐れがあります。
モルヒネなどのオピオイドとノルスパンテープを併用することは、相互作用の観点から勧められません。
ブプレノルフィン
- ブプレノルフィンはモルヒネより25倍~30倍強い鎮痛効果を示す
- 1回用量2mg~4mgで有効限界(天井効果)に達する
- レペタンとノルスパンの適応違いに注意
オピオイドの受容体親和性
オピオイド | μ受容体 | δ受容体 | κ受容体 |
---|---|---|---|
モルヒネ | +++ | + | |
フェンタニル | +++ | ||
オキシコドン | +++ | ||
コデイン | + | ||
トラマドール | + | ||
ペンタゾシン | ++(P) | + | ++ |
ブプレノルフィン | +++(P) | ++(P) | +++(P) |
表引用≫がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2014年版
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