こんにちはHitouchの「T」です。
@hitouch_life
読者様からご質問をちょうだいしました。
HER2陽性乳癌にハーセプチン+パージェタ+ナベルビンというレジメンが使用されています。
ドセタキセルではないのでしょうか??
ご質問ありがとうございます!
VELVET試験という試験があって、DTXの代わりにナベルビン(VNR)を使用することも可能です!
試験の概要を紹介します!
薬に関してのご質問はこちらまで!
いつもご質問ありがとうございます!
順番に回答させていただきます。
薬剤師あるある満載の神マンガ
Contents
Her2陽性乳癌ファーストラインの治療戦略は?
Her2陽性乳がんのファーストラインの代表は、ハーセプチン+パージェタ+ドセタキセル(CLEOPATRA試験)ですよね!
HER2陽性転移・再発乳癌の一次治療で強いエビデンスがあるのは、ハーセプチン+パージェタ+ドセタキセルです。
参考;CLEOPATRA試験
しかし、すでにドセタキセルによってPDになっている(術後補助化学療法中や直後の再発)場合や、副作用や病態によってドセタキセルを使用できない場合などには、ドセタキセル以外の殺細胞系抗がん剤が検討されます。
そこで使用されるのがナベルビン(VNR)です。
VELVET試験:トラスツズマブ+ペルツズマブ+ビノレルビン
VELVET試験の概要を紹介します!
参考文献;VELVET study
VELVET試験の概要
VELVET試験はHER2陽性局所進行・転移性再発乳癌患者の一次治療において、パージェタ+ハーセプチン+ビノレルビンの有効性と安全性を検討する試験です。
海外第Ⅱ相臨床試験です。
対象患者
未治療のHER2陽性局所進行・転移性乳癌患者106例
評価項目
主要評価項目
主治医が評価した最良総合効果(BOR)に基づく全奏効率(ORR)
副次的評価項目
奏効までの期間、奏効期間(DoR、奏効例のみ)、無増悪生存期間(PFS)、無増悪期間(TTP)、
全生存期間(OS) 、安全性・忍容性、健康関連QOL
結果(PFS・OS)
上がPFS下がOSを示しています。
有効性・安全性共に良好な結果を示しており、Her2陽性乳がん1次治療の手段のひとつとなり得ると考えられます。
ドセタキセルが使用できない場合などに用いられる可能性があるよ!!
*)参考資料
- 添付文書
- 各種論文
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の執筆者/編集者】
Hitouch「T」
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