こんにちはHitouchの「T」です。
@hitouch_life
読者様からご質問をちょうだいしました。
透析患者さんの処方で『透析日のみ投与』という処方を見かけることがあります。
透析日に投与する理由にはどんなものがあるのでしょうか?
ご質問ありがとうございます!
『透析日のみ投与する』という用法には、いろいろな理由が考えられます。
薬剤によっても理由は違いますのでなんともいえませんが、パターンをいくつか紹介させていただきます。
薬に関してのご質問はこちらまで!
いつもご質問ありがとうございます!
順番に回答させていただきます。
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Contents
【ドプス・リズミック】透析関連低血圧への対応
透析関連低血圧にはドロキシドパ(ドプス)やアメジニウム(リズミック)などが使われます。
透析関連低血圧というのは、透析に伴う除水や、血管への影響で、急激に血圧が低下する現象です。
透析低血圧は透析患者の生命予後に悪影響を与えるものとされており、透析中や透析後の低血圧を抑制することはとても重要です。
透析関連低血圧を予防する方法のひとつとして、透析前の昇圧剤投与があります。
これらの昇圧剤は、透析日のみ使われる薬剤です。
一方で、降圧剤を透析日には『服用しない』ということも考えられます。
透析日にカルシウム拮抗薬が減量されていたりした場合は、透析関連低血圧を予防する目的があると考えられます。
【透析性】透析によって除去される場合【バンコマイシンなど】
抗MRSA薬のバンコマイシンは透析で除去されます。
そのため、透析患者への投与は透析日の透析後に行われるのが一般的です。
透析による『除去されやすさ』のことを透析性といいます。
バンコマイシンのように透析で除去されやすい薬剤は、透析後に投与することで良好な血中濃度を維持することが可能です。
各薬剤の透析性はメーカーに確認したり、各種資料を読み込むしかありません。
気になった薬剤は調べてみると良いと思います。
【飲み忘れの防止】腎機能による減量など
単純に飲み忘れ防止として透析日に内服してもらうことがあるかもしれません。
また、腎機能によって減量する場合、2日に1回投与という方法が使われることがあります。
こういう場合にも、透析日に合わせて内服することがありえるでしょう。
透析日は透析施設(クリニックや病院)に来院する必要があります。
そのタイミングであれば、おのずとコンプライアンスを向上させることができます。
そのような理由から、透析日のみ投与としているケースも考えられます。
【その他】抗不安薬や頻尿治療薬
その他に考えられるのは、抗不安薬や頻尿の治療薬です。
長時間の拘束になりますので、心身に過度なストレスがかかります。
トイレのトラブルも少なからず出現するでしょう。
このような症状に対して『頓服的』に用いられることが考えられます。
『透析日のみ服用』の理由はいろいろあります。
その薬剤の特徴を考えながら調べてみると面白いかもしれません。
*)参考資料
- 添付文書
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の執筆者/編集者】
Hitouch「T」
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