こんにちはHitouchの「T」です。
@hitouch_life
社会全体の高齢化に伴い患者数が激増している疾患・・・それは認知症です。
認知症対策として「認知症外来」や「もの忘れ外来」など、専門家による様々な活動が普及しています。
今後も増え続けるであろう認知症の対策として、基本を勉強しておきましょう。
活用しやすい「認知症チェックリスト」を作成しておきます。
参考書籍 今日の治療指針 2018年版[デスク判](私はこう治療している)
Contents
こんなにあるの?認知症の4つのタイプ!?
一般的によく知られた認知症は、アルツハイマー型認知症ですよね。
実は・・・認知症にはアルツハイマー型認知症以外にも様々な種類があります。
4つのタイプの認知症を紹介します。
アルツハイマー型認知症/アルツハイマー病
認知症の6割以上を占めるのがアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症では脳全体に様々な変化が生じます。
- 脳の神経細胞が減少
- 海馬を中心とした脳全体の萎縮
- 老人斑の形成
- 脳の神経細胞の神経原線維変化
これらの変化は、βアミロイドと呼ばれるタンパク質が脳内に蓄積することが要因だといわれています。
まだ明確な発症機序や治療方法は発見されていません。
しかし、薬物治療によって進行を遅らせる事が可能です。
血管性認知症
脳血管の異常によって発症するのが血管性認知症です。
脳梗塞や脳出血など、何らかの原因により脳血流が阻害されることで、脳細胞への酸素や栄養の供給が滞ります。
その結果、脳細胞が死滅してしまいます。
脳血流障害が起こった部位に応じて様々な障害が表れます。
これらの障害の1つに脳血管性認知症があります。
レビー小体型認知症/レヴィー小体型認知症
アルツハイマー型認知症に次いで数が多いとされるのが、レビー小体型認知症です。
レビー小体は、脳の神経細胞に生じるたんぱく質です。
レビー小体型認知症では、レビー小体が脳の様々な部位に蓄積します。
レビー小体の蓄積によって脳細胞の破壊や機能低下が生じます。
男性に多いのが特徴の1つです。
前頭側頭型認知症(FTD)
前頭側頭型認知症(FTD)は、前頭葉や側頭葉の委縮によって発症する認知症です。
行動の異常や人格の変化、言語障害などの特徴がみられます。
もの忘れや失語が初期に生じることは少なく、人格の変化や身勝手な行動などが目立ちます。
他人の迷惑を顧みない行動や非常識な行動などの症状が現れます。
指定難病に認定されている疾患です。
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家庭でできる!認知症チェックリスト!!
認知症やもの忘れに伴う症状を把握するための、5つの項目を紹介します。
日常生活の中で「おかしいな?」と感じたらやってみましょう。
チェックが1つも付かなかったからといって、認知症じゃないとはいいきれません!!
異常を感じた時には早めの専門機関受診が一番です。
しかし、認知症は病識が乏しく「何かおかしい」と感じてもなかなか受診できません。
そんな時は、自分自身だけではなく、ご家族にもやってあげることをオススメします。
チェックリストがあれば病院に行くきっかけになります。
早めに発見できれば、進行を遅らせることも可能です。
#1 もの忘れがひどい
- 同じことを何回も言う、聞いてくる
- いつも探しものをしている(置き忘れなど)
- 言われたことを聞いていないと言い張る
#2 時間や場所が分からない
- 約束、予定の場所をよく間違える
- 慣れた場所でも迷ってしまう
#3 意欲がない
- 外出や付き合いを嫌がるようになる
- テレビばかり見ている
- 趣味や関心がなくなった
- 口数が少なくぼーっとしている
#4 怒りっぽい・人格が変わった
- すぐ怒るようになった
- 人のせいにする事が増えた
- 他人を疑うようになった
#5 「あれっ?」と思うことがふえた
- 同じものを何回も買ってくる
- 料理の味が濃くなっている
- 家電の使い方が何度やっても覚えられない
- 衣類が適切に選択できない(季節やTPO)
- 持ち物を何度確認しても不安になる
歳のせい!だけにしてはいけません
なんでも「歳のせい」にしてしまってはいけません。
おかしいなと思うことが増えたら、専門家に相談してみましょう。
「もの忘れ」には、認知症だけではなく様々な疾患が潜んでいます。
歳のせいにはできません。
Sincerely,
Hitouch
参考書籍
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