こんにちはHitouchです。
@hitouch_life
風邪をひくと、喉が痛くなったり、熱がでたりしますよね?
しかし、糖尿病になったからといって、すぐに症状が出るわけではありません。
徐々に・・・静かに・・・
知らない間に、体を蝕んでいきます。
そんな糖尿病の患者数は、1000万人を突破しています。
多くの患者さんを救うために、多種多様な治療薬が使用されていますが、これまた数がすごい!!
少しでも分かりやすく、糖尿病の治療薬をまとめていきますので、頭の整理にご活用下さい。
簡単に各薬剤のメリット・デメリットを紹介しておきます。
【オススメ読者様】
・糖尿病を勉強中の医療スタッフ
・自分や家族が糖尿病治療中の方
Contents
糖尿病治療の基本戦略
- 1型糖尿病にはインスリン療法が必須。
- 2型糖尿病の治療は、食事療法と運動療法が基本。
- 食事療法と運動療法の見直しを行った後、年齢、体型、インスリン分泌など、諸々の患者背景を考慮して、薬物治療を選択する。
糖尿病の薬物療法(インスリン除く)
- 薬物療法は大きく分けて「インスリン」と「インスリン以外」に分類することができる。
- 不足しているインスリンを補う「インスリン療法」が、最も単純明快な治療だが、剤形が注射製剤のみで、患者負担が大きい。
- インスリン以外の治療薬は基本的に内服薬である。*)GLP1製剤を除く
注意 薬価は2018年度薬価を記載
インスリン以外の糖尿治療薬
インスリン以外の糖尿病治療薬は、大きく分けて3つのカテゴリーに分けることができます。
- インスリンを分泌させるタイプ
- インクレチン関連タイプ
- それ以外
それぞれのタイプを上記画像にお示しします。
ぜひぜひご活用下さい。
【各論】糖尿病治療薬のメリットとデメリット
SU剤
- 膵臓のβ細胞を刺激してインスリン分泌を促進する。
- 食事、運動療法を徹底しないと、体重が増える等の問題が生じる。
- 低血糖のリスクあり。
速効型インスリン分泌促進薬
- 食事の直前に服用することで、膵臓のβ細胞からのインスリン分泌を促し、食後高血糖を改善する。
- 低血糖のリスクあり。
DPP4阻害薬
- 血糖上昇時に膵からのインスリン分泌を促進する。
- グルカゴン抑制作用をもつ。
- 体重増加を起こしにくい。
- 単独では低血糖を起こさないが、多剤との併用により低血糖のリスクが上がる。
GLP1アナログ
- インスリン分泌促進・グルカゴン抑制作用によって、食後高血糖を改善する。
- 皮下注射製剤のため、患者教育を必要とする。
ビグアナイド系
- 肝臓での糖新生やインスリン抵抗性を改善する。
- 体重増加作用がないといわれており、肥満例にも使用しやすい。
インスリン抵抗性改善薬
- インスリン抵抗性を改善する。
- 浮腫・体重増加の懸念を有する。
- 心不全、その既往には禁忌。
SGLT2阻害薬
- 尿細管での糖の再吸収を抑制することで、尿への糖の排泄を促進する。
- 血糖改善だけではなく、体重減少効果を期待することができる。
- 尿路感染症や脱水などに注意を要する。
α-GI
- 糖類の分解を阻害することで、糖の吸収を遅延させる働きをもつ。
- 低血糖の際にはブドウ糖を使用することが必要。
- ブドウ糖以外では吸収が遅延してしまうため、α-GI内服中の低血糖には注意。
配合剤
ピオグリタゾン(アクトス)、メトホルミン(メトグルコ)をベースとした配合剤が多い。
ピオグリタゾンやメトホルミンは、他剤と併用する事でより良い効果を示すことが確認できる。
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糖尿病の治療薬まとめ
・糖尿病の治療薬は「インスリン」と「それ以外」に分類できる。
・それ以外の薬は「内服薬」が基本。
・様々なタイプがあり、自分の病態に合ったものを選択する事が重要。
糖尿病治療薬は、年々増加しています。
配合剤を後発品を覚えだすとキリがありません。
このまとめを活用して、頭の整理をしてみて下さい。
それぞれの患者さんに合った薬が見つかるはずです。
Sincerely,
Hitouch