こんにちは!
フリーランス薬剤師のはいたっちです!!
>>詳しいプロフィールがこちら
精神的なプレッシャーが心身を蝕み、心も体も疲弊している…
物質的に満たされる現代だからこそ、心と体のバランスが崩れてしまいます。
それらの原因とされるのが『ストレス』ですよね。
ストレスというのはすごく漠然とした言葉なのですが、ストレスとの付き合い方を見直すことで、たしかに心も体も元気になります。
今回は、そんなストレスの緩和に効果的だとされる漢方薬…
半夏厚朴湯について紹介します。
Contents
ストレスが健康に与える悪影響は?
ストレスによって発症する健康被害は、不安や抑うつ、不眠などの症状だけではありません。胃腸障害や頭痛、高血圧など、様々な臓器に悪影響を及ぼします。
今やストレスによる悪影響については、誰でも知っていることですが、だからといってストレスを取り除くことは容易ではありません。
仕事がストレスだからといって仕事を辞めてしまえば、仕事がないというストレスを感じることになります。
人間関係が辛いと引きこもってしまっては、引きこもる自分に罪悪感を感じて、それがストレスになります。
このように、ストレスは体に良くないということが分かっているからといって、完全にストレスから切り離された生活を送ることは不可能です。
ではどうしたらよいのでしょうか?
ストレス耐性をつける
まずはストレスに耐性をつけるということが重要です。
ストレスを感じたとしても、そのストレスをものともしないマインドや精神力を身につけるということです。
ストレスに抵抗する力は、本来の性格や、今までうけてきた教育が強く影響しますので、小手先のテクニックでストレス耐性をつけるというのは難しいです。
しかし、ストレスに対する抵抗力を身につけることこそが、ストレスから身を守る最も強力な防御壁となりますので、時間をかけてでも精神力を鍛えていくことが大切です。
ストレスを緩和する
ストレスへの抵抗力をつけるには時間が必要ですが、溜まったストレスを発散するという方法は、すぐにでも実践可能です。
趣味や好きなことに没頭することでストレスを発散したり、心地よいリラクゼーションを行うことでストレスを緩和する…
これらは非常に効率的なストレスの発散方法です。
自分ならではのストレス発散方法によって適度にストレスを緩和しながら、根本的な解決策として、ストレスへの抵抗力を身につけるということが賢い戦略です。
このような方法を使いながら、ストレスと上手に付き合っていくことが大切です。
ストレスによる不安神経症におすすめな漢方薬
ストレスは心身に悪影響があるため、ストレスを緩和し、ストレスへの抵抗力を強めることが大切であるということを紹介しました。
ここからは、ストレスによって『不安神経症』が発現している場合におすすめの漢方薬を紹介します。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症
- 不安神経症
- 神経性胃炎
- つわり
- せき
- しわがれ声
- 神経性食道狭窄症
- 不眠症
半夏厚朴湯添付文書より
半夏厚朴湯は、気分がふさぎがち、のどに違和感がある、のどのつかえ感がある、仕事や生活への漠然とした不安がある、などの症状に効果があるとされる漢方薬です。
半夏厚朴湯の配合生薬(成分)
- ハンゲ
- ブクリョウ
- コウボク
- ソヨウ
- ショウキョウ
半夏厚朴湯の副作用
発疹・発赤、かゆみなど
*)具体的な頻度不明
ストレスによる不安神経症に半夏厚朴湯
避けることができないストレスによる不安神経症状に、半夏厚朴湯が用いられることがあります。
ストレスや不安という漠然とした悩みには、漢方薬が奏功することもあります。
今回はそんな半夏厚朴湯についての紹介でした。
【2類医薬品】薬局・ドラッグ・Amazonで購入可能
半夏厚朴湯は2類医薬品という分類ですので、処方薬(医療用医薬品)の他、薬局やドラッグストア、Amazonでも販売されています。
セルフメディケーションにも活用できる薬剤ですね。