経口がん剤の相互作用ってチェックしていますか?
経口分子標的薬の中には、胃酸分泌抑制薬との併用で吸収が低下する薬剤が存在します。
PPIやH2ブロッカーといった『胃薬』は、多くの人に処方されている薬剤であり、併用に注意しなくてはなりません。
本記事では、経口分子標的薬と胃酸分泌抑制薬の相互作用をまとめています。
分子標的薬のまとめはこちら
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注意:2019年3月の情報です
本記事の参考書籍
月刊薬事 2019年 03 月号 [雑誌](特集:モニタリングから介入まで 自信をもって対応できる 薬物相互作用)
Contents
経口分子標的薬とPPIとの相互作用
エルロチニブ×PPI
オメプラゾール40mgとの併用により、エルロチニブのCmaxとAUCは、それぞれ61%と46%減少します。
セリチニブ×PPI
セリチニブとエソメプラゾール40mgの併用により、セリチニブのCmaxとAUCは、それぞれ79%と76%減少します。
ラパチニブ×PPI
ラパチニブとエソメプラゾール40mgの併用により、ラパチニブのCmaxとAUCは、それぞれ24%と26%減少します。
ニロチニブ×PPI
ニロチニブとエソメプラゾール40mgの併用により、ニロチニブのCmaxとAUCは、それぞれ27%と33%減少します。
ダサチニブ×PPI
ダサチニブとオメプラゾール40mgの併用により、ダサチニブのCmaxとAUCは、それぞれ42%と43%減少します。
ボスチニブ×PPI
ボスチニブとランソプラゾール60mgの併用により、ボスチニブのCmaxとAUCは、それぞれ46%と26%減少します。
パゾパニブ×PPI
パゾパニブとエソメプラゾール40mgの併用により、パゾパニブのCmaxとAUCは、それぞれ42%と40%減少します。
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経口分子標的薬とH2ブロッカーとの相互作用
ゲフィチニブ×H2ブロッカー
ゲフィチニブとラニチジンの併用により、ゲフィチニブのCmaxとAUCは、それぞれ71%と47%減少します。
エルロチニブ×H2ブロッカー
エルロチニブとラニチジンの併用により、エルロチニブのCmaxとAUCは、それぞれ54%と33%減少します。
投与タイミングをずらすと・・・
ラニチジン投与2時間前、または10時間後にエルロチニブを投与した場合、CmaxとAUCの減少率は、それぞれ17%と15%まで低下します。
ニロチニブ×H2ブロッカー
ニロチニブを、ファモチジン投与10時間後に投与した時、明らかな血中濃度の変動は認められませんでした。
ダサチニブ×H2ブロッカー
ダサチニブとファモチジンの併用により、ダサチニブのCmaxとAUCは、それぞれ63%と60%減少します。
投与タイミングをずらすと・・・
ファモチジン投与2時間前にダサチニブを投与した場合、ダサチニブの明らかな血中濃度の変動は認められませんでした。
たかが胃薬!
されど胃薬!
しっかりと確認しましょう!
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の執筆者/編集者】
Hitouch「T」
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