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フェジンを生食で希釈してはダメな理由!5%ブドウ糖液なら大丈夫?

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フェジンはなぜ生食で希釈してはいけないのか?

含糖酸化鉄注射液であるフェジンは、生食(生理食塩液)で希釈してはいけません。

実際にフェジンの添付文書を確認してみると…

本剤を希釈する必要がある場合には,通常,用時10〜20%のブドウ糖注射液5〜10倍にすること。

と記載されています。

なぜ生食で希釈してはいけないのでしょうか?

コロイドが不安定になる

フェジンはコロイド性の鉄材であり、生食で希釈することでコロイドが不安定になることが分っています。

生食に限らず、同様の理由で他の薬剤との配合は避ける必要があります。

では…

コロイドが不安定になると…どうなるのでしょうか?

発熱・悪心・嘔吐などの症状が出現する可能性

コロイドが破壊され、鉄のイオン化が促進されることで、発熱・悪心・嘔吐などの臨床症状を引き起こす原因となります。

色調や外観に変化がない場合でも鉄イオンが遊離していいる場合があるため注意が必要です。

フェジンの投与は2分以上かけて緩徐に静注

通常成人1日40〜120mg(2〜6mL)を2分以上かけて徐々に静脈内注射する。

添付文書より

投与速度を緩徐にすることで、頭痛や倦怠感などの症状が軽減したという報告もあり、フェジンの投与には2分以上かけることが大切です。

フェジンの投与方法まとめ

  • フェジンの希釈は10~20%ブドウ糖溶液で行う。
  • フェジンは他剤と配合しない。
  • フェジンの投与は2分以上かけて行う。

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ABOUT ME
瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
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