ポリファーマシーは多剤処方・多剤併用などと訳されます。
何剤から多剤と呼ぶかについての厳密な基準はありませんが、5~6種類以上が目安と考えるのが妥当とされています。
大日本住友ウェブサイト
派遣薬剤師として働いていると、非常に多くの処方に出会うことができます。
処方元の診療科による違いだけではなく、各ドクターの“くせ”が反映された処方を見るのは面白いです。
“たかが”風邪であったとしても、徹底して麻黄湯を処方する医師もいれば、カロナールしか処方しない医師もいます。
その一方で、どの処方元にも共通していることは・・・
くすりが多い!!
高齢者、特に施設入所者の調剤をしていると、これでもかというくらい薬が処方されています。
これがいわゆる『ポリファーマシー』というものなのでしょう。
そんなポリファーマシーについて考えてみたいと思います。
ご注意)これは私見です
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Contents
ポリファーマシーの問題点とはなにか?
イメージして下さい。
状態の安定している高齢者。
血圧も、脂質も、心臓も、肺も、腰痛も、骨も、排尿障害も・・・
様々な疾患が合併し、多くの診療科を受診し、多くの薬剤を使用しています。
しかし・・・
今は安定しています。
多くの病気を抱えているけれど、今特に問題はありません。
良くもなく、悪くもなく、安定しています。
この場合薬はどうしますか?
DO処方ですよね。
あえて薬を減らす医師は少ないでしょう。
だって安定しているから。
どの薬がどのくらい効いていて、どのくらい効いていなくて、今の安定している状態になっているのかは分かりません。
医師も神ではありませんから、なんでも分かるわけではありません。
どの薬が『無駄なのか』ということはわからないのです。
最近足がしびれるんだけど・・・
症状の安定した患者さんが、定期受診の際に『足のしびれ』や『足のだるさ』を訴えています。
ふくらはぎが痙攣することもあるそうです。
若干浮腫はあるものの、排尿に問題もなく、利尿剤は現状量で問題なさそうです。
とりあえずメチコバールでも出しとくか。
芍薬甘草湯も出しとこう。
ただでさえポリファーマシーのこの患者には、さらに2剤が追加となりました。
次の受診時・・・
変わりないですか?
はい変わりないです。
足のしびれは?
少しは良くなりましたか?
少しは良くなったような気もします・・・
それはよかった。
もう少し様子を見ましょう。
ではまた来月来て下さいね。
ありがとうございます。
はたしてメチコバールはどのくらい効いているのでしょうか?
本当にしびれは良くなったのでしょうか?
明確な『しびれ』なら、Dr.も情報を精査し、デュロキセチンやプレガバリン、トラマドールや神経ブロックなど、様々な方法が存在します。
しかし・・・
高齢の患者が訴えるような、なんとなくしびれる、なんとなくふくらはぎが痙攣する、なんとなく腰が痛い、なんとなく背中がかゆい・・・
こういう自覚症状を緩和するのはものすごく難しいのです。
メチコバールが本当に効いてるのかもしれませんし、それが乳糖でも効くのかもしれません。
気温の問題かもしれませんし、生活によるものかもしれません。
わからないのです。
だからこそメチコバールをやめることはできません。
だって安定しているから。
これでポリファーマシーの出来上がりです。
引き算は難しい
高齢患者の処方を引き算(減薬)することは難しいです。
なぜなら、ほとんどの場合は安定しているから。
ポリファーマシーを解決するためとはいえ、過度な減薬を行うことは、Underuseを惹起します。
Underuseというのは、使わなければいけない薬が使われていない状態です。
ポリファーマシーや残薬の問題というと、医療経済的な考察につながることが多く、どうしても『過剰診療』が注目を集めます。
たしかに過剰診療というのは現場に溢れています。
一度処方したPL顆粒をDO処方し続ける・・・
バイアスピリンが中止されたのに、PPIは処方され続ける・・・
*)あくまでも予防のためのPPIです
これらは過剰診療なのかもしれません。
その一方で、冠動脈疾患の既往のある患者にスタチンが処方されていなかったり、化学療法の副作用予防の薬を追加するのを躊躇したり・・・
使うべき薬が使われていないという状態も存在しています。
増え続ける高齢者と増え続ける薬
ポリファーマシーを解決できるのは『仕分け人』の存在です。
高齢者も薬も増えます。
医療費は増えます。
必要な薬と不要な薬を『仕分けて』『片付けられる』。
そんな能力を持つ『仕分け人』の存在が必要とされています。
それができるのが薬剤師なのではないかなと思います。
『いい仕分け』の方法があれば教えて下さい。
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【この記事の執筆者/編集者】
Hitouch「T」
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