こんにちはHitouchの「T」です。
@hitouch_life
がん患者さんが訴える、表現しようのない『倦怠感』にどのように対応するか?
がん患者さんの訴える『倦怠感』ってとても難しいですよね。
倦怠感の詳細:まずはこちらをお読み下さい
【抗がん剤の副作用対策まとめ‐倦怠感・疲労感編‐】倦怠感の予防や対策まとめ
患者さん自身も、除痛よりも表現が難しく、『自分はこんなにしんどいのに分かってもらえない』という気持ちになってしまいます。
そんな倦怠感を少しでも緩和していく方法の一つが、ステロイドの使用です。
がん患者さんの倦怠感に対する、ステロイドの効果をまとめています。
いつまで薬局薬剤師で疲弊してるの?
薬に関してのご質問はこちらまで!
いつもご質問ありがとうございます!
順番に回答させていただきます。
Contents
デカドロン(デキサメタゾン)による倦怠感の改善効果
副腎皮質ステロイドであるデカドロン(デキサメタゾン)が、倦怠感を改善することが報告されています。
デカドロンの内服によって、プラセボと比較して倦怠感が有意に改善した報告があるよ。
参考文献
臨床試験の詳細
がんに関連する倦怠感(CRF)を改善することを目的とした試験です。
CRFに関連した症状のうち、症状を3項目以上認める進行がん患者を対象とした臨床試験です。
CRFに関連する症状ってなに?
- 倦怠感
- 疼痛
- 悪心
- 食欲不振
- 抑うつ
- 不安
- 不眠
言葉では表現できないような『しんどさ』『辛さ』みたいなものが、『倦怠感』としてまとめられることがあるので、できるだけ細かく分類できるように、患者さんとコミュニケーションを取ることが大切です。
内服デカドロンの用法用量と対照薬(プラセボ)
デカドロンの用法は、1回4mgを1日2回14日間投与(内服)です。
対照群にはプラセボが投与されました。
結果
プラセボ群と比較してデキサメタゾン群で15日目のFACIT-Fsubscale は改善量は有意に大きかった(P=.008)。
15日目のFACIT-Fの総スコア・physicalwell-beingスコアともに、デキサメサゾン群で有意に大きい改善を認めた。
また、15日目におけるFAACTの改善もデキサメサゾン群で有意に大きかった。
デカドロンはプラセボよりも有意に倦怠感を改善しました。
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【デカドロンの問題点】長期間の使用成績が不明
この臨床研究は、14日間という短期間の内服効果を判定しています。
しかし、患者さんの命は14日以上続くはずです。
長期間デカドロンを使用した際の、有効性や安全性は明らかになっていません。
倦怠感という、言葉でも表現し辛い副作用をどう対処していくか・・・
とても難しい問題ですが、倦怠感を改善できれば、患者さんのQOLは大きく改善するはずです。
デカドロンを使って“楽”になったのか??
当たり前のことだけど
薬を試してみた後には
患者さんの主観的な評価を聞き取ることが大切だよ
いつまで薬局薬剤師で疲弊してるの?
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いつもご質問ありがとうございます!
順番に回答させていただきます。
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の執筆者/編集者】
Hitouch「T」
HitouchLIFEという雑記ブログの管理人
医療・投資・自己啓発系のライティングを得意とする医療ライター
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