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フリーランス薬剤師のはいたっちです!!
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ファンギゾンシロップは『消化管におけるカンジダ異常増殖』に使用される薬剤であり、内服可能な抗真菌薬です。
そんなファンギゾンですが、たまに『うがい』という使用方法で処方されることがあります。
ファンギゾンのうがいというのは、どのように使用すればいいのでしょうか?
また、どのような効果があるのでしょうか?
Contents
ファンギゾンシロップの効能効果
消化管におけるカンジダ異常増殖
ファンギゾンシロップは、消化管のカンジダ異常増殖に有効な抗真菌薬です。
添付文章の用法用量を確認してみると、『通常小児に対し1回0.5〜1mL〔アムホテリシンBとして50〜100mg(力価)〕を1日2〜4回食後経口投与する。』とあり、『うがい』に関しての記載はありません。
しかし、口腔内(消化管の一部)のカンジダ症にも有効なファンギゾンシロップであれば、うがい薬として使用することも可能なはずです。
ファンギゾンシロップを『うがい薬』として使用する場合には、どのような用法用量で処方すればいいのでしょうか?
また、どのように服用すればいいのでしょうか?
ファンギゾンのうがいは保健適応外です
ファンギゾンシロップの『うがい』の服用方法
1回0.5ml~1mlを精製水に希釈して、1日3回~4回うがいをするという使用方法が一般的なのではないでしょうか。
具体的には、ファンギゾン5ml~10mlを、精製水で500mlに希釈して、1日数回うがいという処方を目にすることあります。
ファンギゾンシロップ希釈後の安定性は?
こうなると気になるのが希釈後の安定性ですが、『ファンギゾンシロップを100倍に希釈した場合は1週間安定』ということです。
希釈した500mlのファンギゾンうがい液を、1週間で使用してもらうには、1回20ml程度(1日4回の場合)でうがいをしてもらうことになります。
口腔内に20mlを含んで、数秒間“うがい”をした後に吐き出す(または飲み込む)という使用方法が行われます。
ファンギゾンのうがいを間違えて飲みこんだらどうなるの?
本剤は,消化管からほとんど吸収されないため全身性の真菌感染症に対しては無効である。
添付文書より
ファンギゾンはその製剤の特性上、内服してもほとんど吸収されません。
そのため、ファンギゾンのうがい薬を“誤って”内服したとしても、大きなリスクはないと言えるでしょう。
ファンギゾンのうがいは保健適応外です