特に消化器系の病院では、大建中湯が頻用されていませんか?
調剤薬局でもしばしば目にする大建中湯。
この薬って一体どんな効果があるのでしょうか?
大建中湯の服薬指導ってどうしたらいいか分からない・・・
こんな悩みがある方はぜひ最後までご覧ください。
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Contents
大建中湯は『おなかの冷え』を取り除く!?
大建中湯は、冷えに誘発される腹痛を改善し、消化管機能を回復させることが分かっています。
東洋医学的(漢方医学)には、虚証・寒証の腹痛に対する効果を有する漢方薬であるといえます。
大建中湯に配合されている生薬
- 山椒(サンショウ)
- 人参(ニンジン)
- 乾姜(カンキョウ)
- 膠飴(コウイ)
これら4つの組み合わせによって、消化管の冷えを取り除き、腹痛の改善に役立ちます。
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大建中湯が持つ3つの作用機序
大建中湯の主な作用点は3つある事が分かっています。
- アセチルコリン遊離促進
- モチリン分泌の促進
- サブスタンスP遊離促進
アセチルコリン遊離促進作用
大建中湯は、セロトニン受容体を介してアセチルコリンの遊離を促進することが知られています。
モチリン分泌促進
モチリンというのは、腸管運動を改善させる作用をもつペプチドホルモンです。
大建中湯の投与によって、モチリンの分泌が増加することが明らかになりました。
サブスタンスP遊離促進
腸管粘膜に存在するバニロイド受容体を介して、サブスタンスPを遊離させます。
血流を介さずに、腸管粘膜から直接作用するといわれています。
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大建中湯の使い方
大建中湯のターゲットとする患者像は、『体力虚弱で、腹が冷えて痛むものの、下部腹痛、腹部膨満感』です。
具体的な症例としては腸閉塞患者が挙げられます。
特に術後の腸閉塞が最も良い適応となります。
大建中湯の効能効果
大建中湯の副作用
大建中湯は、漢方の中でも安全に使用できる薬剤です。
麻黄や甘草を含まず、重篤な副作用を引き起こすことは少ないと考えられます。
使用しやすいというのが大建中湯の大きなメリットだといえます。
『おなかの調子を整える漢方薬です、最近おなかの調子が良くないですか?』
というかんじで服薬指導してみてはいかがでしょう?
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の執筆者】
Hitouch「T」
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