こんにちはHitouchです。
@hitouch_life
禁煙というのはなかなかできる事じゃありません。
ニコチン依存というのは非常に強力なのです。
参考サイト
禁煙におすすめな4つのコツと裏技を紹介!
しかし、きっぱりとやめれる人もいます。
禁煙できる人と禁煙できない人
何が成功の有無を分けているのでしょう?
こんな疑問を解決するためにはどんな研究をしますか?
『喫煙成功率と年収の関係』
こんな相関分析を行ってみるのも面白いかもしれません。
参考サイト
とっても簡単!相関分析の考え方と注意点!
しかし、禁煙成功率に影響するのは年収だけではありませんよね?
そこで登場するのが多変量解析です。
Contents
多変量解析とは何か?
禁煙に影響を与える要因を想像してみましょう。
- 意志の強さ
- 年齢
- 喫煙歴
- 家族の有無
- 子供の有無
- 病気の有無
- 運動習慣
- アルコール摂取の習慣
- ギャンブルの習慣
- 好きな食べ物
- 喫煙していた銘柄
- 職業
- などなど
すぐにいろいろな要因を想像することができます。
これらの要因を『ひっくるめて』、各要因が禁煙成功率に与える影響を検定するのが、多変量解析です。
多変量解析は、複数の独立変数から1つの結果を予測するようなモデルの解析に用いられます。
名義変数の多変量解析はロジスティック回帰
名義変数についてはこちらの記事で
名義変数ってなに?データを分類しよう!
結果を示す変数が『名義変数』の場合の多変量解析は、ロジスティック回帰という手法を用います。
禁煙が『できた人』と『できなかった人』
というように、結果をAもしくはBで分ける場合にロジスティック回帰を用います。
各要因は、名義変数でも連続変数でも解析可能です。
*)3種類以上の名義変数を解析する場合にはダミー変数を用いる必要があります。
連続変数の多変量解析は重回帰
早く結婚したほうが若い時に禁煙できる?
若くして病気になった方が禁煙するのが早い?
20代で高年収だと禁煙するのが遅くなる?
禁煙に成功した『年齢』のように、『連続変数』に影響を与える要因を多変量解析で調べたい時には、重回帰を用います。
生存期間の多変量解析はCox比例ハザード回帰
『禁煙開始から禁煙成功までの日数』のように、『ある期間』に対する影響を与える要因を調べたい時に使うのが、Cox比例ハザード回帰です。
医療の分野では、生存期間に独立して影響を及ぼすリスク因子の解析に用いられています。
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禁煙失敗のリスク因子を探せ!!
簡単にそれっぽい研究をやってみましょう!
ぜひ自由研究でやってみてね!
緒言:Introduction
昨今の嫌煙ブームで、コンビニの前でタバコをすっているのは、『おじさん』ばかりになっている。
しかし、20代・30代の喫煙者もまだまだ多いのが現状である。
過去の報告によると、禁煙を成功させるためには『意志の強さ』や、『愛する家族』の存在が大きい事が報告されている。
一方、我々の友達グループでは、『意思が強く』『愛する家族がいる』にもかかわらず、パカパカ煙草をすいまくっている輩が多い。
そこで本研究では、禁煙成功に必要な、真の要因を探るべく、若年層へアンケート調査を実施し、多変量解析にてリスク因子を抽出した。
方法:Methods
対象症例
20代・30代の男性で、半年〜1年前の時期に、禁煙に挑戦した人にアンケート調査を実施。
除外基準
喫煙歴のない人は、アンケート対象から除外。
アンケートに非協力的な輩は対象から除外。
アンケート内容
年齢・意志の強さ・愛する人の有無・健康意識・美意識・学力・年収・喫煙をダサいと思うかどうか
統計学的解析
今なお禁煙中の人を『禁煙成功群』、禁煙に挑戦したが、今は喫煙してしまっているという人を『禁煙失敗群』に分類。
各要因に関して単変量解析(t検定・ウィルコクソン・カイ2乗)を行い、有意差の認められた項目に関して多変量解析(ロジスティック回帰分析)を実施した。
結果:Result
単変量解析を実施した結果、禁煙成功者は禁煙失敗者に比べて、有意に『意思が強く』『愛する人がいて』『美意識が高く』『喫煙をダサいと思っている』であった。
単変量解析にて有意差が認められた項目に関して、多変量解析を実施した結果、『喫煙をダサいと思っている』事が、有意に禁煙成功に影響する、独立した因子として抽出された。
考察:Discussion
単変量解析の結果、既報においても報告されていた『意志の強さ』や『愛する人』が、禁煙成功に必要な要因として明らかとなった。
一方で、多変量解析を実施した結果、20代・30代男性の禁煙成功に影響を及ぼす因子は、『喫煙をダサいと思うかどうか』である事が示された。
本研究の結果より、禁煙するために必要なのは、意志の力でも美意識でも、愛する家族でもなく・・・
『タバコをダッセって思う価値観』である事が分かった。
結論:Conclusion
嫌煙ブームは高まっているが、若年層の喫煙はまだまだ根深い問題である。
本研究では、タバコをダサいと思う価値観が禁煙成功の独立した要因である事が示された。
若年者の喫煙を減少させるためには、おじさん達が一生懸命健康被害を訴えるのではなく、竹内涼真や坂口健太郎や福士蒼汰や佐藤健などのインフルエンサーに
タバコってダサくない?
って言ってもらえるようなプロジェクトが必要だと示唆される。
今後は各芸能関係者協力のもと、より大規模な研究を実施したい。
謝辞:Acknowledgement
本研究を行うきっかけをくれた、ヘビースモーカーの友人に心から感謝する。
情報開示:Disclosures
本研究に関連する利益相反はない。
我々は、竹内涼真以下、考察に登場した各有名人のファンではない。
この研究はフィクションです!
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の編集者】
Hitouch「T」
HitouchLIFEという雑記ブログの管理人
医療・投資・自己啓発系のライティングを得意とする医療ライター
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