こんにちはHitouchです。
@hitouch_life
高カリウム血症の治療ってどうしてますか?
- アーガメイト
- カリメート
- ケイキサレート
今も昔も、高K血症の治療方法はこれしかありません。
なんだかスマートじゃないですよね。
適応は『急性及び慢性腎不全に伴う高K血症』です。
なんだかスマートじゃないですよね。
高カリウム血症は、慢性腎疾患(CKD)だけではなく、高血圧や心不全の患者で発症します。
レニン・アンジオテンシン系阻害薬(ARB)というタイプの降圧剤を使用すると、高カリウム血症を発症する事があります。
抗がん剤治療を受けて、『主要崩壊症候群』という状態になると、血清K濃度が上昇します。
高カリウム血症というのは、高頻度に遭遇する病態なのですが、治療方法があまりにも少ない。
しかし!!
この問題を解決できる“かも”しれないという、情報があります。
参考
Lokelma approved in the US for the treatment of adults with hyperkalaemia
欧州・米国で承認取得!LOKELMAってなに?
ZS-9は不溶性かつ非吸収性ジルコニウムナトリウムケイ酸で、選択性の高いカリウム排出剤として作用する、経口懸濁用の粉末製剤です。
本剤は無味無臭で室温保存できる経口投与製剤です。
海外では成人の高カリウム血症患者さんを対象に、3つの二重盲検プラセボ対照試験および2つの12カ月非盲検試験を実施しています。
本邦ではZS-9の第III相試験を実施中です。
ZS-9は本邦では未承認です。
アストラゼネカ
2018年にはいってから、LOKELMAという高カリウム血症治療剤が、欧州と米国で承認を取得しています。
日本ではまだ未承認ですが、現在フェーズⅢが進行中です。
本剤の承認取得によって、高カリウム血症=アーガメイトという単純な治療が変わるかもしれません。
Lokelmaに悲報?ガイドランには掲載されず・・・
参考
NICE turns down hyperkalaemia therapies
英国のNICE(National Institute for Health and Care Excellence)は、Lokelmaのガイドライン掲載に否定的なスタンスを示しています。
ガイドラインに掲載する程の根拠に乏しいという見解のようで、NICEとしては、ガイドラインに掲載するには、生存率の延長やQOLの改善、費用対効果を示すエビデンスが必要になるという事です。
高カリウム血症の患者は多く、新薬が求められていいますが、現状のLokelmaのエビデンスでは、ガイドライン掲載は難しいだろうという事です。
高カリウム血症について
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慢性腎臓病(CKD)やRAS阻害剤(レニン-アンジオテンシン-アルドステ. ロン阻害薬)などの薬剤を服用している患者は、高カリウム血症のリスクが大幅に高まります。
高カリウム血症は、慢性腎疾患、心不全のいずれか、もしくは両疾患の既往がある患者さんの23~47%に発症するとされています。
推定患者数は世界中で2億人および3,800万人です。
高カリウム血症は、心停止を引き起こし死に至る可能性があります。
Sincerely,
Hitouch
参考書籍
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【この記事の編集者】
Hitouch「T」
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