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がん化学療法に伴うしゃっくり(吃逆)への対応方法やメカニズムは?

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しゃっくり(吃逆)の原因となる薬剤は?

吃逆の原因となる抗がん剤としては、シスプラチンレボホリナートフルオロウラシルイリノテカンなどがあげられます。

特にシスプラチンによる吃逆の発生頻度は25%とも報告されています。

参考文献≫シスプラチン化学療法における吃逆の危険因子に関する検討

デカドロンによる吃逆に注意!

吃逆の危険因子は抗がん剤に限らず、支持療法に用いられる薬剤にも注意が必要です

デキサメタゾン(デカドロン)には特に注意しましょう。

イメンド(アプレピタント)としゃっくりの関係

制吐剤として使用されるアプレピタント(イメンド)も吃逆のリスク因子として挙げられることがあります。

しかし…!

真実は未だによく分かっていません。

アプレピタントによりデキサメタゾンのAUCが上がる(相互作用)ため、吃逆の発生頻度が上がっている可能性が否定できません。

一方で、アプレピタントを使用することでデキサメタゾンを減量することが可能となり、吃逆を減少できる可能性もあります。

参考文献≫CDDP 化学療法における吃逆発現因子の探索と制吐療法の評価

しゃっくり(吃逆)に効果がある薬剤(保健適応なし)

  • メトクロプラミド
  • クロルプロマジン
  • バクロフェン
  • ガバペンチン
  • 芍薬甘草湯
  • プレガバリン
  • など

クロルプロマジン以外保健適応外のため注意

QOLを低下させる吃逆に注意

吃逆は不眠、食欲低下、不安などに関連します。

吃逆は患者のQOLに大きな影響を与える副作用であるため、注意が必要です。

ABOUT ME
瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
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