生活習慣病の1つである高尿酸血症。
潜在的に多くの患者が存在する疾患で、患者さんは診療科を越えて受診しており、多くの医療スタッフが介入する疾患です。
しかし、案外多くの医療スタッフが、高尿酸血症の基本をしりません。
そこで、本記事では、高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版を参考に、高尿酸血症の基本を紹介していきます。
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*)2019年2月の情報です
Contents
高尿酸血症の診断基準は?
高尿酸血症の診断基準は『男女年齢問わず血清尿酸値が7.0mg/dL以上』です。
尿酸値が7を超えたからといって、すぐに痛風発作や痛風腎を発症するわけではありませんが、血清尿酸値が7を超えている場合、高尿酸血症と診断されます。
高尿酸血症は3種類に分類可能?
高尿酸血症は、大きく3種類に分類することができます。
尿酸酸性過剰型
尿酸を過剰に賛成することで、尿酸値が上がるタイプの高尿酸血症です。
つまり、尿酸の合成を抑制する薬剤が効果的です。
尿酸排泄低下型
尿酸の排泄が低下することで、尿酸値が上がるタイプです。
つまり、尿酸の排泄を促進する薬剤が効果的です。
混合型
尿酸酸性過剰と尿酸排泄低下、2つの要因が混合している状態です。
病型を分類することで、それぞれに合った薬剤を選択できるようになります。
じつは、病型分類による薬剤選択を推奨していない学会もあるんだ。
必ずしも、病型分類による薬剤選択を行わなければならないわけではないよ!
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高尿酸血症の治療
高尿酸血症の治療の基本は、生活習慣の改善です。
高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインによると、内服開始基準は、以下に限定されています。
- 痛風関節炎・痛風結節の存在
- 血清尿酸値≧8mg/dL+合併症
- 血清尿酸値≧9mg/dL
*)合併症:腎障害・結石・高血圧・心疾患・糖尿病など
高尿酸血症になったからといって、すぐに薬が必要なわけではないよ。
生活指導(生活習慣の改善方法)
生活指導のポイント!!
- 食事
- 運動
- 飲酒制限
食事療法
プリン体の制限や、十分な量の飲水が推奨されています。
尿量が1日2L以上が目標となります。
運動療法
軽い有酸素運動を毎日行うことが大切です。
過度な運動は尿酸値を上昇させるため、注意が必要です。
飲酒制限
ビールにはプリン体があるから、ワインならOK!?
アルコールには、プリン体の有無に関わらず、尿酸値を上昇させる作用があります。
プリン体だけを制限すればよいわけではありません。
薬物療法
生活指導のポイント!!
- 薬物療法では徐々に尿酸値を下げること
- 3~6ヶ月ほどかけて緩やかな低下を目標とする
コルヒチン
コルヒチンは痛風関節炎の治療に用いられます。
妊婦には禁忌です。
NSAIDs
NSAIDsも痛風関節炎に使用されます。
発作初期には大量に使用されることもあります。
長期間の使用には注意が必要です。
アロプリノール・フェブキソスタット
アロプリノールやフェブキソスタット(フェブリク)などの、尿酸合成抑制薬が治療の基本となります。
急激な尿酸低下は、痛風関節炎を惹起する可能性があります。
血清尿酸値6mg/dL以下が目標値です。
まずは生活習慣を見直すことが大切だよ!
薬物治療の前に、生活を改善しよう!
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の執筆者/編集者】
Hitouch「T」
HitouchLIFEという雑記ブログの管理人
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