この記事ではレボフロキサシン(クラビット)についてまとめています。
Contents
レボフロキサシン / LVFX(クラビット)について詳しく紹介
添付文書
クラビット錠添付文書
レボフロキサシン(クラビット)は、『ニューキノロン系抗菌薬』という種類の抗菌薬です。
- 様々な菌に対して幅広く効果的である
- “キレ”がよく内服でも高い血中濃度が得られる
- 1日1回投与でよい
- などなど
クラビットは内服薬でありながら高い有効性が期待できる抗菌薬で、多くの患者さんに投与されています。
抗菌薬の乱用は危険です
抗菌薬(抗生物質)の使い過ぎで毎年70万人が死んでいる・・・
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レボフロキサシン(クラビット)のDI情報
効能効果
- 各種感染症
→詳細は添付文書参照
用法用量
クラビット錠
通常、成人にはレボフロキサシンとして1回500mgを1日1回経口投与する。
クラビット点滴静注バッグ
通常、成人にはレボフロキサシンとして1回500mgを1日1回、約60分間かけて点滴静注する。
禁忌
- 本剤の成分又はオフロキサシンに対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
- 小児等
副作用
- 下痢(0.24%)
- 悪心(0.17%)
- 発疹(0.13%)
- AST(GOT)上昇(0.09%)
- ALT(GPT)上昇(0.09%)
- 低血糖
- 痙攣
- などなど
レボフロキサシンの薬理作用
細菌のDNAジャイレース(トポイソメラーゼIV)に作用して、細菌のDNA合成を阻害する。
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レボフロキサシン(クラビット)の特徴
幅広い抗菌スペクトラム
クラビットは、グラム陽性菌からグラム陰性菌まで幅広い抗菌活性を有しています。
マイコプラズマやレジオネラなどの『非定型菌』にも有効です。
結核菌にも抗菌活性を持ち、結核の治療に用いられることもあります。
PK-PDパラメータ:AUC/MIC・Peak/MIC
クラビットのPK/PDパラメータは、AUC/MIC及びPeak/MICです。
基本的には、1日投与回数を減らして1回あたりの投与量を増やすことで、有効性の向上が期待できます。
細菌の耐性機序
クラビットを含むキノロン系薬の耐性機序は、DNAジャイレースや、トポイソメラーゼⅣの阻害によって起こるといわれています。
豆知識(ワンポイントアドバイス)
βラクタム系抗菌薬との併用することで、肺炎に対する高い有効性が示されていますが、コンセンサスが得られているわけではありません。
βラクタム系広域抗菌薬(カルバペネムやタゾバクタムピペラシリン)と併用される際は注意が必要です。
キノロン耐性の大腸菌(E.coli)分離頻度が増加しているという報告があります。
尿路感染症にクラビットを使用する際には、耐性菌の可能性を考慮しましょう。
Sincerely,
Hitouch
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【この記事の執筆者】
Hitouch「T」
HitouchLIFEという雑記ブログの管理人
医療・投資・自己啓発系のライティングを得意とする医療ライター
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