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【溶解後の安定性は?】溶解時や溶解後に注意が必要な抗がん剤のまとめ!

 

抗がん剤は混注後どのくらい放置しても大丈夫なの??

 

臨床現場でがん化学療法に携わっていると、こんな疑問を感じます。

 

そこで!!

 

溶解時や溶解後の安定性に注意を要する薬剤をまとめておきます。

 

参考資料

  • 添付文書
  • 適正使用ガイド

 

【ご注意】

最新情報は添付文書やインタビューフォームでご確認下さい。

 

Contents

溶解後(混注後)の安定性に注意が必要な抗がん剤一覧

*)詳細は添付文書等でご確認下さい

ビダーザ(アザシチジン)

皮下投与では、懸濁液を冷蔵条件下(2~8℃)で8時間まで保存することができる。

冷蔵条件から取り出した懸濁液は、30分以内に投与すること。

アルケラン(メルファラン)

溶解後、室温では経時的に安定性が低下するので速やかに投与を開始し、投与量と投与速度を勘案し遅くとも調製から1.5時間以内に投与を終了すること。

調製後の溶液は、沈殿することがあるので冷蔵しないこと。

コホリン(ペントスタチン)

本剤はpH6以下では安定性が低下するので、点滴静注の場合は、調製後2時間以内に投与すること。

トレアキシン(ベンダムスチン)

調製後は、3時間以内に投与を終了すること。

*)点滴時間は1時間です

サイラムザ(ラムシルマブ)

調製後は、速やかに使用すること。

なお、やむを得ず保存を必要とする場合、冷蔵保存(2~8℃)では24時間以内、室温保存(30℃以下)では12時間以内に投与を開始すること。

イホマイド(イホスファミド)

溶解後はなるべく速やかに使用し、保存する必要がある場合には、冷所保存では24時間以内、室温保存では6時間以内に使用すること。

ハラヴェン(エリブリン)

本剤をシリンジに入れ、室温で保存した場合は6時間以内、冷蔵で保存した場合は24時間以内に投与すること。

ベクティビックス(パニツムマブ)

本剤は保存剤を含有していないため、希釈後は6時間以内に使用すること。

やむを得ず希釈後すぐに投与開始しない場合は溶液を冷蔵保存(2~8℃)し、24時間以内に投与開始することが望ましい。

ピソルビン(ピラルビシン)

やむを得ず保存を必要とする場合には、室温保存では6時間以内に使用すること。

ジェブタナ(カバジタキセル)

やむをえず保存する場合は、室温で8時間、冷蔵保存で48時間(いずれも点滴に要する1時間を含む)以内に使用すること。

パラプラチン(カルボプラチン)

生理食塩液等の無機塩類(NaCl,KCl,CaCl2等)を含有する輸液に混和するときは、8時間以内に投与を終了すること。

ブスルフェクス(ブスルファン)

希釈後は、安定性が低下するので、室温においては希釈調製から8時間以内に投与を終了すること。

テモダール(テモゾロミド)

調製後は14時間以内に投与を終了すること。

ジェムザール(ゲムシタビン)

溶解後は速やかに投与すること。溶液を冷蔵庫に保存すると結晶が析出することがあるので、保存する場合でも室温(15~30℃)で保存し、24時間以内に使用すること。

エボルトラ(クロファラビン)

希釈後やむをえず保存する場合は、15~30℃で保存し、24時間以内に使用すること。

ノバントロン(ミトキサントロン)

希釈した注射液は調製後24時間以内に使用すること。

マブキャンパス(アレムツズマブ)

本剤は保存剤を含有していないため、希釈後は8時間以内に使用すること。

なお、希釈後、やむをえず保存する場合は2~8℃で遮光して保存すること。

アリムタ(ペメトレキセド)

保存する場合は冷蔵(2~8℃)にて保存し、24時間以内に使用すること。

ドキシル(ドキソルビシン塩酸塩リポソーム)

希釈後は2~8℃で保存し、24時間以内に投与すること。

アドセトリス(ブレンツキシマブベドチン)

溶解後速やかに希釈しない場合は、2~8℃(凍結させないこと)で保存し、24時間以内に投与すること。

サンラビン(エノシタビン)

本剤の水溶液(輸液希釈前)をやむを得ず保存する場合は、5℃以下で保存し、48時間以内に使用すること。

マイロターグ(ゲムツズマブオゾガマイシン)

保存を必要とする場合、遮光下常温で16時間以内に投与を開始すること。

トーリセル(テムシロリムス)

調製後6時間以内に投与を終了すること。

*)30~60分間かけて投与です

ザルトラップ(アフリベルセプトベータ)

希釈後やむを得ず保存する場合は、2~8℃では24時間、25℃では8時間以内に使用すること。

キイトルーダ(ペムブロリズマブ)

25℃以下で6時間以内又は2~8℃で合計24時間以内に使用すること。

 

 

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調製時(混注時)に注意が必要な抗がん剤

*)記事執筆者(はいたっち)が独自にピックアップしています

アブラキサン(アルブミン懸濁型パクリタキセル)

1バイアルあたり生理食塩液20mLで懸濁し、希釈せず使用する。

アドリアシン(ドキソルビシン)

注射用水または生理食塩液に溶解すること。

生理食塩液で溶解する場合は、1mL以上ですみやかに行うこと。

ランダ(シスプラチン)

クロールイオン濃度が低い輸液中では活性が低下する。

必ず生理食塩水に混和すること。

パラプラチン(カルボプラチン)

イオウを含むアミノ酸輸液中で分解するため、これらのアミノ酸輸液との混合は避けること。

エルプラット(オキサリプラチン)

塩化物含有溶液により分解する。

生理食塩液等の塩化物を含む輸液との配合を避けること。

5%ブドウ糖液で溶解する。

アクプラ(ネダプラチン)

アミノ酸輸液,pH5以下の酸性輸液(電解質補液,高カロリー輸液用基本液,5%果糖注射液等)を用いると分解が起こるので避けること。

ラステット(エトポシド)

溶解時の濃度により、結晶が析出することがあるので0.4mg/mL濃度以下になるよう生理食塩液等の輸液に溶解して投与すること。

ビダーザ(アザシチジン)

皮下投与:1バイアルあたり注射用水4mLで懸濁する。

点滴投与:1バイアルあたり注射用水10mLで溶解する。

ハーセプチン(トラスツズマブ)

溶解時には添付溶解液を使用すること。

リツキサン(リツキシマブ)

生理食塩液または5%ブドウ糖注射液にて10倍に希釈すること。

トレアキシン(ベンダムスチン)

1バイアルあたり注射用水40mLで溶解する。

トーリセル(テムシロリムス)

1バイアルに添付希釈用液1.8mLを加え、バイアルをよく振り混和する。

ジェブタナ(カバジタキセル)

本剤全量に対し添付溶解液全量を使用して溶解したとき、カバジタキセル濃度10mg/mLのプレミックス液が調製される。

プレミックス液(カバジタキセル濃度10mg/mL)の必要量を抜き取る。

 

Sincerely,

Hitouch

 

 

参考書籍

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【この記事の執筆者】
Hitouch「T」
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ABOUT ME
瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
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