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抗インフルエンザウイルス薬の自己負担額は?
インフルエンザのシーズンになりました。
2019年12月現在では、多種多様な抗インフルエンザウイルス薬が処方されています。
特に、ゾフルーザやイナビルは、『単回投与』にて効果を発現するということで、クリニック(救急外来)や調剤薬局で投与されるというケースも珍しくありません。
そんな時に困るのが『自己負担額』です。
ゾフルーザを飲んでしまったのはいいけれど…自己負担額がとんでもないことになってしまっていた…なんてことにならないように注意が必要です。
ということで、抗インフルエンザ薬の自己負担額についてまとめておきます。
調剤料や処方箋料などは含みません
抗インフルエンザの薬理作用のまとめはこちら
ゾフルーザの薬価と自己負担額
通常,成人及び12歳以上の小児には,20mg錠2錠又は顆粒4包(バロキサビル マルボキシルとして40mg)を単回経口投与する。
ただし,体重80kg以上の患者には20mg錠4錠又は顆粒8包(バロキサビル マルボキシルとして80mg)を単回経口投与する。
ゾフルーザ20mg・2錠
1錠薬価 | 1日用量 | 薬価 | 3割負担 | 2割負担 | 1割負担 |
2438.8 | 2錠 | 4878 | 1625 | 975 | 487 |
ゾフルーザ20mg・4錠
1錠薬価 | 1日用量 | 薬価 | 3割負担 | 2割負担 | 1割負担 |
2438.8 | 2錠 | 9755 | 2893 | 1925 | 965 |
イナビルの薬価と自己負担額
成人:40mgを単回吸入
10歳未満:20mgを単回吸入
10歳以上:40mgを単回吸入
イナビルの自己負担表
1キット薬価 | 1日用量 | 薬価 | 3割負担 | 2割負担 | 1割負担 |
2179.5 | 2キット | 4359 | 1307 | 867 | 435 |
2179.5 | 1キット | 2179 | 653 | 435 | 217 |
リレンザの薬価と自己負担額
1回10mgを1日2回、5日間投与
リレンザの自己負担表
1ブリスタ‐薬価 | 1日用量 | 薬価(5日) | 3割負担 | 2割負担 | 1割負担 |
144.5 | 4ブリスター | 2890 | 867 | 578 | 289 |
タミフルカプセルの薬価と自己負担額
1回75mgを1日2回、5日間投与
タミフルカプセルの自己負担表
1Cap薬価 | 1日用量 | 薬価(5日) | 3割負担 | 2割負担 | 1割負担 |
267.8 | 2Cap | 2678 | 803 | 535 | 267 |
ゾフルーザの自己負担額に注意!
インフルエンザの患者さんには、“なるべく早くお帰り頂きたい”という気持ちがあるはずです。患者さん自身のためでもあり、院内感染(薬局内)を防止するためでもあります。
そのため、ゾフルーザやイナビルを、『会計よりも先』に投与することをルーチンにしているクリニックさんも存在する?かと思います。
特にイナビルには『吸入指導』が必要となるので、『その場で吸入してもらう』という取り組みを行う場合もあるかと思います。
そんな時は自己負担額には十分注意して投与しましょう。
トラブルの原因になる可能性があります。
薬価(費用対効果)を考慮すると、タミフルにはもう少し頑張ってもらいたいところですね。
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