介護職

デイサービスでできる脳トレおすすめ6選!注意点もあわせて紹介

「デイサービスでできる脳トレを知りたい」と考えてはいませんか?

デイサービスは、高齢者がこれからも健やかに過ごせるように努める施設でもあるため、認知症予防のための脳トレを実施したいと考えるのは自然なことでしょう。

そこで今回は、デイサービスでできるおすすめの脳トレを6つ紹介します。

脳トレをするにあたっての注意点もあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

デイサービスでできる脳トレ6選!

デイサービスでできるおすすめの脳トレを6つ紹介します。

今回紹介しているのは以下の6つです。

  1. ユニークしりとり
  2. 指先体操
  3. 間違い探し
  4. 私は誰でしょう?
  5. 計算・数字
  6. 点つなぎ

では、脳トレの特徴やレクリエーションの方法などを詳しく解説していきます。

ユニークしりとり

他の利用者さんが考えないようなユニークな言葉でしりとりをしていくゲーム

まず、利用者さんに5枚の白い紙と1本のペンを渡します。
お題を出すリーダー(介護士でも利用者さんでもよい)が出したテーマをもとに、思いついたユニークな言葉を紙に書いてもらいましょう。

全員が書き終わったら紙を見せながら発表し、他の利用者さんと言葉が被っていないか確認していきます。

被っていた場合は紙を足元に置くか介護士が回収し、手元に紙が多く残った人が勝ちとなります。

進行のポイント

レクリエーションを進めるにあたり、自由な発想ができるよう条件をつけないのがポイントです。

また、考えることで脳活性化させるのが目的のため、本人が納得できるまで言葉を出してもらうことが大切です。

基本的に5ゲーム行いますが、進行がゆっくりで時間がおした場合は、臨機応変にゲーム数を調整してください。

指先体操

指先体操は、名前の通り指先を動かし、脳を活性化させる体操です。

指は脳につながる神経が集中しているため『第二の脳』とも呼ばれています。

そのため、指先を動かすだけでも十分な脳の活性化が期待できます。

体操のバリエーションがたくさんあるため、週に1回行うようにしたとしても、飽きにくいでしょう。

たくさんある体操の中で最もやりやすい「両手の指を曲げ伸ばし」の動きからスタートし、徐々にレベルをあげていきます。

進行のポイント

普段しない指の動きや、左右で違う指を動かすなどの動きは難しいですが、難しいほど脳の活性化が期待できます。

利用者さんの状態に合わせ、段階的にレベルを上げていくとよいでしょう。

間違い探し

間違い探しは、2つ以上のよく似たているイラストを比較し、異なる箇所を探し出すゲームです。
間違い探しは、記憶力、観察力、集中力と複数の能力を鍛えられるため、脳トレにピッタリといえます。

オーソドックスなのは、2つのイラストを比べて異なる箇所を見つけるものです。

気分転換に少し難易度を上げて、複数の絵柄の中に1つだけ違う絵柄を探してもらうのもおすすめです。

進行のポイント

個人でイラストをみながら間違いを探してもらうのもよいですが、複数人の利用者さんで行うと、ゲーム性があって楽しめます。

全員にイラストを見せ、挙手やボタンを押すなどして答えてもらい、正解者にポイントを与えます。

得られたポイントが多い方が勝者です。

1位〜3位の利用者さんには、手作りのメダルをプレゼントするなどをしてもいいかもしれませんね。

私は誰でしょう?

私は誰でしょう?は、いくつかの特徴を順番に上げていき、その特徴が人物や物など何に当てはまるのかを答えてもらうクイズです。

例えば、ピアノと答えて欲しいときに以下のような特徴をヒントとして上げ、答えてもらいます。

ヒント1.私は音楽を奏でるのが得意です

ヒント2.私は白い歯と黒い歯を持っています

ヒント3.私は発表会などで活躍しています

記憶力や知識力が必要なクイズですので、しっかりと脳トレができます。

進行のポイント

私は誰でしょう?は、個人でするよりも、チーム戦やわかった人から答えてもらうレクリエーション方法のほうが楽しめます。

レクリエーションを盛り上げたいのであれば、チーム戦にして答えられた数を競うとよいでしょう。

計算・数字

計算・数字型は、計算や数字にちなんだクイズに答えてもらったり、算数問題を解いたりして楽しむ脳トレレクリエーションです。

例えば、ナンプレパズルや魔方陣パズル、天びんパズルなどが該当します。

どのような脳トレなのかわからない方のために、それぞれの特徴を簡単に説明していきます。

ナンプレパズル

ナンプレには正式名称があり「数独」と呼ばれています。

数独とは「数字は独身に限る」の短縮言葉で、その名の通り、各列・各段・各ブロック全てに1〜9の数字があるように数字を入れていきます。

さまざまな列やブロックに気を使いながら数字を入れていく必要があるため、集中力や注意力を鍛えることが可能です。

魔方陣パズル

魔「法」陣ではありません。
筆者も最近まで勘違いしていましたが、正しくは魔「方」陣パズルです。

魔方陣パズルとは、正方形の方陣に、縦・横・斜めのどの列においても同じ合計数字になるよう数字を入れていくパズルです。

ナンプレの合計数字バージョンだとイメージするとわかりやすいかもしれません。

魔方陣のマスは、3×3、4×4、5×5など自由に設定できます。

3×3は答えの数が1通りしかないので、はじめてレクリエーションに取り入れる際は3×3からスタートするとよいかもしれません。

天びんパズル

天びんパズルは、天びんに乗せた記号やマーク、コインの重さを解くパズルです。

天びんパズルの問題はバリエーションがあり、答えの解き方もそれぞれ異なります。

算数や数学が苦手な利用者さんにとっては難しく感じるかもしれません。

例えば、以下のような問題があります。

  • 丸、三角、星型のおもりを天びんに乗せた。釣り合っている図から、三角1つは星型何個分で釣り合うか答えてください。
  • あなたはコインを10枚持っている。そのうち1枚だけ重さが重いコインがある。天びんを2回使って重いコインを探し出してください。

点つなぎ

点つなぎは、数字やアルファベットを順番に線でつないでいき、一筆書きのイラストを完成させる遊びです。

点と点をつないでいくというシンプルな動作ですが、手を使うリズム運動ですので脳に刺激を与えられます。

自律神経のバランスも整えることができ、ストレス緩和にも役立ちます。

進行のポイント

シンプルな図形からはじめ、段階的に複雑な図形に挑戦してもらうと、脳トレ効果をより高められます。

デイサービスで脳トレを行う際の注意点

デイサービスで脳トレを行う際の注意点を解説します。

脳トレで大切なことは、正解を答えられるのがゴールではなく、楽しんでもらいながら考えてもらうことがゴールです。

脳に刺激を与えることが脳トレで最も大切なことですので、答えを間違えたからといってダメだということはありません。

不正解でも正解でも「考える」「手先を動かす」といった動作があれば、脳トレになります。

特に高齢者は自信をなくしやすいので、間違えたときにかける言葉は一層気を使いましょう。

デイサービスで楽しく脳トレをしてもらおう!

今回は「デイサービスでできる脳トレを知りたい」と考えている方に向けて、デイサービスでできる脳トレおすすめ6選と注意点を紹介しました。

紹介した脳トレを6つ以下にまとめます。

  1. ユニークしりとり
  2. 指先、体操
  3. 間違い探し
  4. 私は誰でしょう?
  5. 計算・数字
  6. 点つなぎ

脳トレは、楽しんで遊んでいる中で脳トレができているのが望ましいです。

間違いや正解にこだわらず、利用者さんが「楽しい」と感じてもらうために工夫が必要ですので、レクリエーションの進行方法やかける言葉にも注意しなければなりません。

今回紹介した内容を参考に、ぜひデイサービスの利用者さんに脳トレを楽しんでもらいましょう。

ABOUT ME
瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
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