「室内でできるゲームレクリエーションを知りたい」と考えていませんか?
利用者さんによっては外出が難しかったり雨が降る日があったりするので、室内でできるゲームレクリエーションをいくつか知っておくと、その日のレクリエーションで何をしようか考えやすくなりますよね。
そこで本記事では、高齢者のレクリエーションにオススメな室内でできるゲームを4つ紹介します。テーブルゲームやものを作って遊ぶゲームを用意していますので、ぜひ参考にしてください。
【室内でできるゲームレクリエーション】テーブルゲーム編
最初に紹介する高齢者におすすめの室内でできるゲームレクリエーションは、テーブルで行うゲームです。今回紹介するのは以下の2つです。
- テーブルカーリング
- コロコロ卓球
ゲームの特徴や方法を詳しく紹介していきます。
オリンピック選手気分!?テーブルカーリング
テーブルカーリングは「氷上のチェス」とも呼ばれているスポーツ「カーリング」を、レクリエーションでできるようアレンジされたものです。
ゲームとして楽しめるだけでなく、脳トレにもなるため、高齢者のレクリエーションにピッタリといえます。
レクリエーション方法
テーブルカーリングを行う際は以下のものを準備します。
- テーブル
- カラーテープ
- 厚紙や段ボール
カラーテープは、カーリングの本を作るために使います。
そして、厚紙や段ボールはストーンの代わりとなるものを作るために必要です。
まず、テーブルの真ん中にテープで的になる場所を作ります。
厚紙は段ボールは丸く切り取り、色をつけてチームがわかるようにしておきます。
テーブルカーリングの準備が整ったら、いよいよテーブルカーリングの開始です。
向かい合うようにして利用者さんを配置させ、ストーンに見立てたダンボールなどを、中心の的に向かって滑らせてもらいます。
一番近くに寄せられた利用者さんが勝ちです。
「サー!」と言いたくなる!?コロコロ卓球
コロコロ卓球は、牛乳パックやティッシュ箱空箱を使い、エアホッケーのようにして遊びます。
空箱を使うため、エコにもなりますね。
ピンポン玉をうしろに落としたり、箱を落としたりすると得点が入るというルールになっています。
ラリーを続けるに連れて上がっていくため、プレイヤーの利用者さんも、見ている利用者さんもヒートアップして熱狂すること間違いなしです。
レクリエーション方法
コロコロ卓球を行う際は、以下のものを準備します。
- ティッシュの空箱(テーブル、横埋められる量)
- 牛乳パックの空箱
- 卓球を楽しめる長さのテーブル
ティッシュの空箱は、得点を入れるための的として使い、牛乳パックはラケットとして使います。
コロコロ卓球を楽しめる長さのテーブルを用意し、テーブルの横にティッシュの空箱を置いて行きます。
準備が整ったら、利用者さんに牛乳パックの空箱を渡し、プレイの開始です。
向かい合って利用者さん達を椅子に座らせます。
ピンポン玉をどちらかに渡し、牛乳パックのラケットでエアホッケーのように打ってもらいます。
ピンポン玉を後に落とすか、横に置いている相手側のティッシュ箱をめがけて打ち、得点ゲットを狙いましょう。
【室内でできるゲームレクリエーション】ものを作って遊ぶゲーム編
紹介する高齢者におすすめの室内でできるゲームレクリエーションは、自分でものを作って遊ぶゲームです。
今回紹介するのは以下の2つです。
- 魚釣りゲーム
- 手作りパズル
ゲームの特徴や方法を詳しく紹介していきます。
大物釣れるかな?魚釣りゲーム
魚釣りゲームは、磁石の力を使って行う魚釣りのため、室内でも楽しめます。
スタッフが小道具を用意してもよいのですが、できそうなら利用者さんに魚を書いてもらったり釣竿を作ってもらったりすると、指先や脳のトレーニングにもなるのでおすすめです。
また、自分で作ったもので遊ぶことにより、より満足感を得られるでしょう。
作り方
魚釣りゲームを行う際は、以下のものを準備します。
- 画用紙
- ハサミ
- クレヨンまたはマジックペン
- クリップ
- ラップの芯
- テープ
- タコ糸
- 磁石
【魚】
- 利用者さんに、丸く切った画用紙にクレヨンやマジックペンで好きな海の生き物を描いてもらいます。
- 描き終えたら、魚の口にあたる部分をクリップで挟み完成です。
【釣竿】
- タコ糸を座った状態、または立った状態で床にあたる長さに切ります。
- ラップの芯の先にテープで用意したタコ糸を貼り付け、先端に磁石をつけて完成です。
レクリエーション方法
小道具の準備ができたら、あとは好きな体勢で利用者さんに魚を釣ってもらいましょう。
自由に遊ぶフリースタイルもおすすめですが、以下のルールを設けて遊ぶのもおすすめです。
- 魚にポイントを付け誰が高得点を競う
- 釣った数を競う
日によってルールを変えながら遊ぶと、飽きずに長く遊べるでしょう。
作って解いて脳トレ!手作りパズルゲーム
手作りパズルは、利用者さんに描いてもらったイラスト、もしくはプリントアウトしたイラストの中から好きなものを選んでもらったものをダンボールに貼りつけ、パズルにしたもので遊んでもらうゲームです。
自分の好みのイラストをパズルとして遊べるので、気に入ってパズルゲームを楽しんでくれる利用者さんがたくさんいます。
また、パズルゲームは脳トレにもなるので、楽しみながら脳トレができるレクリエーションを探している方にもってこいです。
作り方
手作りパズルを行う際は、以下のものを準備します。
- ダンボール
- カッター
- マジックペン
- のり
- セロハンテープ
- ものさし
カッターは力が必要で扱いにくくケガしやすいので、カッターで切っていく際は介護士が代わって行うことをおすすめします。
【作り方】
- ダンボールとイラストを用意し、イラストをダンボールの上にのせます。
- イラストに沿って周りをカッターで切ってくりぬき、パズルのピースとなる台紙を作ります。
- さらに額縁を作るため、くりぬいた周りをものさしでまっすぐ線を引いていき、切り抜いていきます。
- 額縁をダンボールの上に置き、線を引いて切り取りパズルの台紙を作ります。
- 2で作ったピースの台紙であるダンボールにのりをつけ、イラストを貼り付けます。
- 好きな形にカッターで切り取っていきピースを作ります。
- ピースの端と額縁の端にテープを貼って補強します。
- 額縁にピースをはめていき、裏側の額縁部分に4で作った台紙を貼り付けます。
- さらに額縁の端にテープを貼り補強していき完成です。(額縁に利用者さんに絵を描いて飾りつけしてもらうのもおすすめです)
レクリエーション方法
完成した手作りパズルは個人で楽しむのもよいですが、一度完成するともう一度やりたいと思う人は少ないでしょう。
そこでおすすめなのが「別の利用者さんと交換して解き合うこと」です。
既製品のパズルとはまた違った刺激がありますので、新鮮な気持ちでパズルを楽しめます。
高齢者に室内でもレクリエーションを楽しんでもらうコツ
高齢者に室内でもレクリエーションを楽しんでもらうためには、ゲームをするだけでは物足りなさを感じることも。
心も充実し、なおかつ脳トレにもなるようなゲームを選ぶことも大切です。
例えば、今回紹介した魚釣りやパズルのように、自分で作るところからはじめられるゲームを取り入れることで、作る楽しみを感じたあとにゲームを楽しめるという、2つの楽しみ方ができ、より満足度が高くなる傾向にあります。
また「ルールに種類がある」「レクリエーション方法が豊富なゲーム」を取り入れることで、同じゲームであっても別の楽しみ方ができ、新鮮な気持ちでゲームに臨めるのでおすすめです。
室内でもさまざまな工夫で楽しめるゲームがある!
今回は「室内でできるゲームレクリエーションを知りたい」と考えている方に向けて、高齢者のレクリエーションにオススメな室内でできるゲームを4つ紹介しました。
テーブルでスポーツ的な要素があるゲームをしたり、利用者さん自身が小道具を作り楽しむゲームをしたり、遊び方はたくさんあります。
今回紹介したゲームを以下にまとめます。
【テーブルゲーム】
- テーブルカーリング
- コロコロ卓球
【ものを作って遊ぶゲーム】
- 魚釣りゲーム
- 手作りパズル
レクリエーション方法も小道具の作り方も簡単ですので、ぜひ取り入れてみてください。