HER2陽性切除不能進行・再発胃がんの1次化学療法
推奨グレードA:カペシタビン+CDDP+ハーセプチン
Contents
胃がん化学療法の基本
画像:国立がんセンターがん情報サービス
切除不能進行胃がんの化学療法(1次治療)は、HER2陽性の如何によって大きく内容が異なります。
HER2陽性胃がん(1次治療)
HER2陽性胃がんの場合はトラスツズマブ(ハーセプチン)を使用します。
それに伴って推奨されるレジメンは以下のとおりです。
- XP+ハーセプチン(推奨A)
- SP+ハーセプチン(推奨B)
- 5FU+CDDP+ハーセプチン(条件つき)
- CapeOX+ハーセプチン(条件つき)
- SOX+ハーセプチン(条件つき)
カペシタビン+CDDP+ハーセプチンはグレードAで推奨されているレジメンです。
HER2陰性の胃がん(1次治療)
HER2陰性胃がんに使用されるレジメンは以下のとおりです。
- SP(A)
- XP(A)
- SOX(B)
- CapeOX(B)
- FOLFOX(B)
- 5FU+CDDP(条件つき)
- S1+DTX(条件つき)
- 5FU/LV+PTX(条件つき)
XP+ハーセプチンのエビデンス
HER2陽性胃がん1次化学療法にグレードAで推奨されている『XP+ハーセプチン』のエビデンスをご紹介します。
TOGA試験
XPハーセプチンの臨床試験であるTOGA試験において、XP/FP群に対するハーセプチン+XP/FP群のハザード比は0.74(95%CI:0.60 ~ 0.91)であり、優越性が検証されています[p=0.0046、Log-rank検定]。
HER2陽性の胃がんにおいては、ハーセプチンを上乗せすることで全生存期間を延長することが証明されています。
ハーセプチンの注意事項
- インフュージョンリアクション
- 心毒性(息切れに注意)
カペシタビンの注意事項
- 手足症候群
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