インフルエンザの解熱にはアセトアミノフェン(アンヒバ・カロナールなど)が推奨されます。
アスピリンなどのNSAIDsはライ症候群やインフルエンザ脳症との関連が疑われています。
特に小児の解熱には使用しないように注意しましょう。
Contents
アスピリンによるライ症候群に注意
インフルエンザのようなウイルス性疾患に対して、アスピリンなどのサリチル酸系解熱鎮痛薬を使用すると、ライ症候群の発現リスクが上昇するといわれています。
ライ症候群とは?
ライ症候群とは、インフルエンザや水痘などの感染後(特にアスピリンを服用している小児)に、急性脳症や肝臓の脂肪浸潤を引き起こし、生命にもかかわる原因不明で稀な病気です。
1980年代にアメリカのCDC(疾病予防管理センター)がライ症候群とアスピリンの関連を指摘し、ウイルス性疾患(インフルエンザや水痘)の小児にアスピリンを使用しないように注意を呼びかけたところ、ライ症候群の発症は劇的に低下しました。
参考文献≫Reye’s syndrome in the United States from 1981 through 1997.
ジクロフェナクやメフェナム酸によるインフルエンザ脳症に注意
インフルエンザの解熱剤において注意すべきはライ症候群だけではありません。
ジクロフェナクやメフェナム酸の使用でインフルエンザ脳症のリスクが増加することが分かっています。
参考文献≫Prognostic factors in influenza-associated encephalopathy.
インフルエンザ脳症とは?
インフルエンザ脳症は高熱や痙攣、昏睡といった症状が急激に進行する重篤な疾患です。
インフルエンザ脳症を発症すると、場合によっては神経機能に不可逆的な障害が残ることも考えられます。
インフルエンザの解熱にはアセトアミノフェンを使うべし!
インフルエンザの解熱(特に小児の場合)にはNSAIDsは避けた方が無難です。
インフルエンザ解熱にはアセトアミノフェンを使用しましょう。
Amazonなどで買える解熱剤に注意
今はドラッグストアやAmazonなどでも気軽にNSAIDsを手に入れることができます。
しかし…
『病院に行くのがめんどう』とか、『処方薬をもらうのに時間がかかるから』などの安易な理由で、インフルエンザの解熱にNSAIDsを使用するのはやめましょう。
インフルエンザや水痘などの『ウイルス性疾患』の場合に限ります。
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