がんゲノム医療｜オンコパネル（遺伝子パネル）の保険適応や点数は？｜MediCare

こんにちはHitouchの「T」です。
@hitouch_life

オンコパネル（遺伝子パネル）検査ってご存知ですか？

遺伝子解析により治療方針を決定する最先端治療である、オンコパネルが保険適応となりました。

時代に乗り遅れないように、がんを専門に扱う人以外も簡単に理解しておきましょう。

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Contents

1 オンコパネル（遺伝子パネル）検査とは？
2 【対象患者】オンコパネルの保険適応は？
- 2.1 中外製薬｜FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル
- 2.2 シスメックス｜OncoGuideTM NCC オンコパネルシステム
3 オンコパネルの保険点数は？
4 【医療スタッフにおすすめ】3分で人生が変わる動画

オンコパネル（遺伝子パネル）検査とは？

遺伝子を解析して個々の患者にあった治療を提供するがんゲノム医療というのは、日々進歩しています。

遺伝子解析は、治療だけではなく予防医療にも役立ち、将来的なコスト削減を期待することができます。

これまでのがん医療においても、ひとつひとつの遺伝子の変異を調べて最適な治療を選択するということが用いられてきました。

しかし、それぞれのがんは、遺伝子の変異が非常に多様であり、遺伝子変異をひとつひとつ調べていくには大変な時間とコストを必要とします。

そこで登場したのがオンコパネル（遺伝子パネル）検査です。

オンコパネル検査を行うことで、日本人のがんで多く変異が見られる遺伝子114個を1回の検査で調べることができます。

がんに起きている、様々な遺伝子の変異を網羅的に調べることが可能になります。

遺伝子変異の結果を、患者さんの診断や治療薬の選定などに利用することで、患者個別の最適な治療を実現できる可能性があります。

そのため、一度に多くの遺伝子の変異を網羅的に調べるオンコパネル（遺伝子パネル検査）の研究が進み、実際に臨床応用されることになりました。

【対象患者】オンコパネルの保険適応は？

画像：厚労省資料

オンコパネル検査は、算定は患者1人につき1回で、標準治療がない固形がん患者または局所進行や転移が認められ標準治療が終了となった固形がん患者が対象となります。

オンコパネルとして保険適応された検査が中外製薬の「FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル」と、シスメックスの「OncoGuideTM NCC オンコパネルシステム」です。

中外製薬｜FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル

従来のコンパニオン診断では、１回の検査で１種類の遺伝子変異を調べるため、対応する薬剤が見つかるまで、複数回の検査を実施する必要があります。
これに対し、次世代シークエンサー（Next Gneration Sequencer:NGS）で網羅的な解析を行うがん遺伝子パネル検査では、複数のがん関連遺伝子を一括で調べるため、1回の検査で遺伝子変異に応じた薬剤の選択が可能です。
中外製薬

シスメックス｜OncoGuide^TM NCC オンコパネルシステム

国立研究開発法人国立がん研究センターが日本人のがんゲノム変異の特徴を踏まえた遺伝子パネル検査として、「OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム」（以下「NCCオンコパネル検査」）を、シスメックス株式会社と共同で開発を進めてきたところですが、今般、2019年6月に保険適用されることが決まりましたのでお知らせします。
国立がん研究センター