【テリルジーってどんな薬？】３成分（ICS/LAMA/LABA）配合のCOPD治療吸入薬！

こんにちはHitouchの「T」です。
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２０１９年５月に薬価収載となった『テリルジー100エリプタ』３成分配合のCOPD治療薬です。

本記事ではテリルジーに関して分かりやすくご紹介します！

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【テリルジーの基本】テリルジーとはどんな薬？

はいたっち

まずはテリルジーの基本から確認しましょう！

参考：添付文書

【組成】テリルジーの含有成分（１ブリスター中）

フルチカゾンフランカルボン酸エステル　100μg

ウメクリジニウム臭化物　74.2μg（ウメクリジニウムとして62.5μg）

ビランテロールトリフェニル酢酸塩　40μg（ビランテロールとして25μg）

【DI】テリルジーの効能効果

慢性閉塞性肺疾患（慢性気管支炎・肺気腫）の諸症状の緩解

（吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合）

効能効果に関する使用上の注意

本剤は慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いること。

はいたっち

急性増悪時に頓服で使用するような薬ではありません！

【DI】テリルジーの用法用量

通常、成人にはテリルジー100エリプタ1吸入（フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして100μg、ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg）を1日1回吸入投与する。

テリルジーの薬価

テリルジー100エリプタ30吸入用：8692.8円

2019年6月現在

【薬理作用】テリルジーの作用機序

ICS:吸入ステロイド薬

LABA:長時間作用性β2刺激薬

LAMA:長時間作用性抗コリン薬

テリルジーはICS・LABA・LAMAという３種類の成分を１回の吸入で投与可能な薬剤です。

【安全性】テリルジーの副作用は？

GSK公式サイトより

【FULFIL試験・IMPACT試験】テリルジーの臨床試験

テリルジーの代表的な大規模臨床試験は『FULFIL試験』と『IMPACT試験』です。

IMPACT試験での有効性

テリルジーは、中等度または重度の年間増悪回数をFF/VI （ICS/LABA） に比べて15％、MEC/VI （LAMA/LABA）に比べて25％低下させています。

２剤の合剤よりも３剤の合剤の方が年間増悪回数をより低下させるのは当たり前といえば当たり前ですが、臨床試験で効果が実証されています。

FULFIL試験での有効性

テリルジー群は、BUD/FOR (ICS/LABA)に対して、投与24週目において171mL呼吸機能を改善しています。

ICS/LABAに比べて改善しているというのは重要ですが、テリルジー群では２４週時点でベースラインから呼吸機能が変化していないというのも注目です。

＊）普通は徐々に悪くなります（右肩下がりになる）

はいたっち

以上！

COPD治療薬テリルジーのご紹介でした！

【医療スタッフにおすすめ】3分で人生が変わる動画

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ABOUT ME

瀬古高行

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。