介護職

ケアマネージャーがむかつく!不満がある時の対処方法や上手く付き合うコツは?

ケアマネージャーとの関係は介護や福祉の現場で重要ですが、時にはケアマネージャーに対してイライラや不満を感じることもあるかもしれません。

適切なサービスが組まれていなかったり、介護士との連携がとれていない時に、ケアマネージャーにイライラしてしまった経験はありませんか。

しかし、ケアマネージャーと円満な関係を築くことは、利用者さんにより良いサービスを提供してもらうために必要です。

不満がある時の対処方法や上手く付き合うコツを押さえて、円満な関係を築いていきたいです。

今回は、ケアマネージャーに対するよくある不満や不満がある時の対処方法、上手く付き合うコツなどを紹介します。

ケアマネージャーに対するよくある不満

人に対してイライラしてしまう時には、何か理由があるものです。

ケアマネージャーに対する不満には、どのようなものがあるのでしょうか。

時と場合にもよりますが、以下のような可能性があります。

  • コミュニケーション不足
  • ケアプランが不適切
  • 対応が遅い
  • 情報が不正確・不足している
  • サポートやアドバイスの不足

それぞれ順に説明します。

コミュニケーション不足

ケアマネージャーからの連絡や情報共有が不十分であり、利用者さんや介護士とのコミュニケーションが円滑に行われていないと感じる場合があります。

ケアマネージャーは、利用者さんの生活をマネジメントし、より良いサービス提供ができるよう促す役割を担う仕事です。

利用者さんや介護士とのコミュニケーション不足は、サービス提供において大きな支障になることがあります。

ケアプランが不適切

ケアプランが不適切であると感じる場合、利用者さんやご家族はケアマネージャーに不満を感じるでしょう。

例えば、ケアプランが利用者さんのニーズや状況とマッチしていない、または適切な調整や見直しが行われていない場合です。

また、保険点数の計算を誤り、自己負担額が予定よりオーバーしてしまった場合にも苦情に繋がることがあるでしょう。

対応が遅い

利用者さんの緊急な要望や問題に対して、迅速な対応がされなければ、利用者さんやご家族は不満を感じるでしょう。

対応の遅れは、チームプレイをしている介護現場ではサービス提供が滞る原因になります。

例えば、利用者さんの予定変更に合わせたサービス調整が遅れた場合、希望日にサービス提供が行われないということが起こり得ます。

情報が不正確・不足している

提供される情報が正確でなかったり、法律や制度の変更に対する最新の知識が欠けている場合は、サービス調整を任せるのが不安になることもあるでしょう。

地域で利用できるサービスや介護報酬は常に同一ではありません。

ケアマネージャーは、常に最新の知識を取り入れ、より良いサービス調整をする必要があります。

サポートやアドバイスの不足

利用者さんや介護士が抱える問題や困難に対して適切なサポートやアドバイスが得られないと感じる場合があります。

ケアマネージャーは、介護現場で上位の資格をもつ専門職です。

利用者さんや介護士は、ケアマネージャーが専門的な知識・技術をもっていることを前提に考えていることも多いでしょう。

専門的なサポートやアドバイスが期待よりも欠ける場合には、専門職としての信用を失いかねません。

ケアマネージャーと上手く付き合うコツ

ケアマネージャーにむかつく場合は、上手く関係性が築けていない可能性があります。

ケアマネージャーとの良好な関係を築くことは、より良いサービス調整をしてもらうために必要なことです。

ご自身やご家族のケアに関わる重要な存在ですので、お互いに尊重し、協力して良い関係を築くことを心がけましょう。

良好な関係を築くためには、コミュニケーションと相互の理解が鍵となります。

コミュニケーションを活発にする

ケアマネージャーとの円滑な関係を築くためには、積極的にコミュニケーションを取りましょう。

定期的な面談や連絡手段を活用し、利用者さんやご家族のニーズや要望をしっかり伝えることが大切です。

ケアマネージャーは、利用者さんやご家族の気持ちを十分に理解することで、最適なケアプランを立てやすくなるでしょう。

サポートの提案を受け入れる

ケアマネージャーは、介護の専門的な知識・技術を兼ね備えている専門職です。

専門的な評価から、利用者さんやご家族のために、サポートやアドバイスをしています。

サポートの提案があれば、素直に受け入れて試してみることで、より良い結果を得られるかもしれません。

適切なフィードバックを行う

ケアマネージャーの働きに対しては、適切なフィードバックを行いましょう。

感謝の気持ちや改善点を伝えることで、ケアマネージャーも自身の業務改善に繋げられるでしょう。

どんなことが利用者さんやご家族にとって良かったのか、または悪かったのかを理解することで、今後のケアプランにも活かせることがあるかもしれません。

相互理解を促す

ケアマネージャーとの関係を良好に保つためには、相互の理解を深めることが重要です。

ケアマネージャーの立場や役割を理解し、協力関係を築く努力をしましょう。

ケアマネージャーに不満がある時の対処方法

人間関係は相性もあるため、ケアマネージャーとどうしても上手くいかないことがあります。

ケアマネージャーと上手く付き合う方法を試しても問題が解決されない場合は、以下の対処方法を試してみることがおすすめです。

直接話し合う

ケアマネージャーと直接話し合うことで、自分の気持ちや不満を伝えるチャンスを作りましょう。

相手に自分の感情や要望を適切に伝えることで、解決策を見つける一歩になるかもしれません。

自己ケアを行う

ストレスを感じたりムカついたりすると、自身のメンタルや身体的な健康に影響を与えることがあります。

自己ケアに時間を割き、リラックスする活動や趣味に取り組むことで、ストレスを軽減できます。

ストレスを軽減することで、冷静に物事を考えられるようになるでしょう。

不満を具体化し、書面にまとめる

ケアマネージャーに対して不満を感じる具体的な理由を整理しましょう。

問題点や不適切な対応など、具体的な事例を挙げることで要望を明確にすることが重要です。
問題を客観的に捉えられるようになり、次に行うべき対処や相談先が明確になるでしょう。

また、正式な形で提出するために、書面にまとめるのがおすすめです。
相談された人も見返しながら確認でき、検討しやすくなります。

複数の意見を集める

自分の意見だけでは客観的な判断ができない場合があるため、複数の意見を集めることをおすすめします。

意見を集めるときには、インターネットや他の利用者さん・ご家族からの意見を求めるといいでしょう。

インターネットでは、ケアマネジャーや介護サービスの評判や口コミを調べることができます。

他の利用者さんやご家族からは、実際に利用している感想や経験談を聞くことができます。

複数の意見を集めることで、自分の不満や希望が正当なものか、また他に良い選択肢があるかどうかを確認できます。

事業所に連絡する

ケアマネージャーが所属する事業所に連絡しましょう。

事業所の上司に電話やFAXで、相談するアポイントをとりましょう。

利用者さんやご家族向けに設けられた相談者や窓口を利用しても良いです。
相談者や窓口は、契約の際に配布された書類に記載があることが多いので、見返してみましょう。

具体的な問題や改善の必要性を伝えることで、対応や配慮が行われるかもしれません。

ケアマネージャーを交代してもらうには?

ケアマネージャーを交代してもらうには、ケアマネージャーが所属する事業所に相談すると良いでしょう。

交代してもらいたい理由を具体的に伝えることで、次の担当ケアマネージャーの選定時に考慮してもらえるかもしれません。

ただし、交代のタイミングや基準については、事業所によりルールが異なるため、要望を受け入れてもらえるとは限りません。

事業所自体に不満がある場合には、お住まいの​​役所に行き、介護保険担当窓口で相談しましょう。

相談にのってもらったり、他のケアマネージャーの事業所を紹介してくれます。

ケアマネージャーにむかつくときは上手く対処しよう

ケアマネージャーにむかつくことは、利用者さんやご家族にとってストレスや不安を引き起こします。

人間同士の関わりなので、むかつくことは避けられないかもしれません。

しかし、適切な対処法と円満な付き合い方を実践することで、より良い関係を築ける可能性があります。

相手の立場を考えながら対話を進めることで、問題解決に向けた一歩を踏み出せるかもしれません。

また、自分自身をケアしながらストレスを軽減することも重要です。
むかつく気持ちを抱えたままでは、健康や心の安定に悪影響を及ぼす可能性があります。

どうしても問題が解決されない場合には、ケアマネージャーの交代を検討するのも一手です。

ABOUT ME
瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
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