「訪問看護の求人って未経験でも応募できるもの?」
「求人の応募には何か条件があるのか知りたい!」
と悩まれていませんか?
需要が高まっている現在。興味があって働いてみたいと思う方もいるのではないでしょうか。
結論からいいますと、完全未経験で無資格の方は訪問看護の求人に応募できません。
本記事では、訪問看護師を目指している方に向けて応募に必要な資格やスキル、おすすめの求人サイトを中心に紹介します。
訪問看護の求人は未経験でも応募可?
訪問看護の求人は未経験でも応募可能なのかについて解説します。
結論からお伝えすると、未経験でも資格があれば応募可能です。
訪問看護は、国家資格が必要な看護師の働き方の一種なので、完全未経験で無資格の方は応募できません。
訪問看護師が行う医療行為は次の通りです。
- バイタル測定
- インシュリン注射・血糖測定
- 点滴
- カテーテル管理
- 服薬管理
- 日常生活援助
- 入浴介助
訪問看護師を目指すなら、まずは資格を取得する学校を探すところからはじめましょう。
卒業後は現場未経験でも応募可能
訪問看護は看護師に関する資格さえあれば、現場未経験の新卒でも応募可能です。
ただし、3〜5年の現場経験者が優遇されやすいため、経験者の応募人数が多いと厳しいかもしれません。
また、事業所によっては看護師の国家資格だけでなく、運転免許証もあわせて必要なところもあります。
求人を探す際は、応募条件に運転免許証も必須かどうか確認しておきましょう。
訪問看護の求人応募に必要な資格
訪問看護の求人応募に必要な資格は「正看護師」または「准看護師」です。
各資格の特徴について解説します。
必要な資格①:正看護師
正看護師の仕事は、診療の補助や患者さん(訪問看護師の場合は利用者さん)の心身のケアです。
訪問介護を含め看護師は、点滴や採血、バイタルチェックといった医療行為、そして、食事・入浴・排泄介助といった身体介助も行わなければなりません。
さらに、メンタルケアも看護師の重要な仕事なので、利用者さんやそのご家族のケアも必要に応じて行っていきます。
難易度は?
厚生労働省の合格発表をまとめた資料によると、令和4年度の合格率は91.3%と非常に高いです。
とはいえ、試験範囲が非常に広いので油断はできません。しっかりと対策をしてから試験に臨みましょう。
必要な資格②:准看護師
准看護師の仕事は、正看護師と同様に診療の補助や患者さん(訪問看護師の場合は利用者さん)の診療補助や身体介助を行います。
正看護師と異なるのは、自己判断での医療行為はできない点です。
准看護師は都道府県知事が認定する資格であるため、医療行為は医師または正看護師の指示にしたがって補佐する形で行います。
難易度は?
厚生労働省の合格発表をまとめた資料によると、令和4年度の合格率は97.9%と、正看護師をさらに上回る高さです。
正看護師と比べて試験範囲も狭く、また難易度も低めです。
ただ、将来のキャリアアップを考えるならできる業務範囲が広い正看護師の資格取得をおすすめします。
訪問看護の応募に必要なスキル
訪問看護師を目指すなら、次のスキルを身につける必要があります。
- コミュニケーション能力
- 連携力・協調性
- 利用者さんの情報把握力
- 緊急対応力
- タスク管理能力
- 身体面の持久力
ひとつずつ解説していきます。
コミュニケーション能力
訪問看護師は、業務するにあたり信頼関係の構築が必須なため、利用者さんやご家族とのコミュニケーションが欠かせません。
訪問看護師は利用者さんやご家族から治療方針の相談をうけることがあります。
また訪問していない間の様子は、利用者さんまたはそのご家族から話を聞いてケアするのが仕事です。
コミュニケーションによる信頼関係の構築がないと、相談をうけたり様子を伺うことができません。
よって、コミュニケーションが苦手だと情報収集ができず円滑なケアができない可能性があります。
連携力・協調性
訪問先の利用者さんをケアするのは、訪問看護師だけではありません。
医師や介護士と連携をはかり、チームとなってケアにあたっています。
そのため、職業によって優先すべき業務が異なるケースもあり、意見がぶつかることも。
もし、意見がぶつかることがあれば冷静に話し合い”協調性”と”連携力”で意見をまとめましょう。
利用者さんの情報把握力
利用者さんの環境が快適になるよう、生活環境や家庭環境などの情報をしっかり把握しなければなりません。
そのため、訪問看護師は医師が発行する「訪問看護師辞書」に基づき、看護やリハビリの目標・問題点・解決法・評価を「訪問看護計画書」にまとめています。
情報把握力がなければ計画書は作成できないので、鍛えておきたいスキルです。
緊急対応力
利用者さんは、何かしらの疾患を持っていたり、高齢のため体調が急変したりするケースが多々あります。
現場の医療器具や設備は、医療機関とは異なり制限があります。
訪問看護師はその場でできるだけの対応を一人で行うスキルが必要なので、緊急を要する事態にも迅速かつ適切な処置を施す冷静さを身につけましょう。
タスク管理能力
限られた時間内でサービスを完遂させるスキルがなければ厳しい仕事です。
制限時間内に終わらない状況が続くと、利用者さんやご家族との信頼関係が崩れます。
そのため、その場で臨機応変に業務の優先順位をつけ、タスクを完了させる力が必要です。
身体面の持久力
仕事柄、1日で複数の利用者さんの家へ訪問し複数の仕事をこなすため、身体面の持久力もある程度必要です。
移動距離があったり、それぞれの家で行うケアサービスが多かったりすると、心身ともに負担に思うこともあるはず。
しかし、どれだけきつくても命を預かる仕事である故に、妥協や油断はできません。
常にベストを尽くしケアができるよう、有酸素運動で心肺機能を高めるなど身体の持久力向上に努める必要があるでしょう。
訪問看護の求人サイト3選
訪問看護の職場探しにおすすめの人気求人サイトを3つ紹介します。
一つずつ特徴やポイントをお伝えします。
マイナビ看護師
定着率の高い職場への転職サポートに強い求人サイトです。
好条件の非公開求人なども多数掲載していたり、無料の「お客様相談室」が設備されていたりします。
アドバイザーによるアドバイスも受けられるのも魅力ポイントです。
レバウェル看護
旧名「看護のお仕事」としてCMで認知度が広まった求人サイトです。
求人数は日本最大級で、全国の主要な医療機関や医療施設はほぼ網羅されています。
求人情報には、看護師長の人柄や離職率、残業の有無、休みの取りやすさなど細やかな情報が掲載されています。
ナースGarden
介護関連の看護師求人が多数掲載されている求人サイトです。
介護資格を所持した現場経験が豊富なキャリアコーディネーターが多く在籍しているため、ピッタリな勤務先が見つかりやすいでしょう。
求人をチェックする際のポイント
求人をチェックする際は「フレックス制」「有給休暇」があるか必ずチェックしましょう。
フレックス制とは、シフト時間を固定せず柔軟に決められる制度です。
ベースとなる就業時間は決まっていますが、必ず出勤する時間コアタイムとフリータイムを自分で決めて働けます。
有給休暇は、労働基準法により入社後6か月間の継続かつ全労働日の8割出勤した方に与えられることが定められています。
よって、有給休暇の記載がない場合は問い合わせて確認しておくことが大切です。
また、訪問看護ステーションは土日祝日であることが多いので、あわせてチェックしておくとよいでしょう。
訪問看護の勤務・残業時間
訪問看護師の平均勤務時間は7,5時間〜8時間です。
一般的に、朝8時30分から9時に仕事が始まって1時間ずつ4〜5件回り、施設に戻って記録作成やミーティングなどを行います。
残業時間は、病院や特養などの入院・入居がある施設に比べると少ない傾向にあります。
残業するような場合は、月末月初の報告書作成、請求業務といった事務業務が主です。
まとめ
今回は、訪問看護の求人は未経験でも応募できるのかについて解説しました。
もし資格を持っていない方は、まずは学校を探して資格取得を目指すところからはじめましょう。