「ネタが尽きてしまった。高齢者の脳トレにおすすめのレクリエーションを知りたい」とお悩みではありませんか?
高頻度で脳トレレクリエーションを行っていると、段々とネタが尽きてしまい困りますよね。
本記事では、計算力や記憶力向上などの目的に分けて、高齢者の脳トレにオススメなレクリエーションを10個紹介します。
【計算力・記憶力向上】高齢者におすすめの脳トレレクリエーション
計算力と記憶力の向上に役立つ高齢者にオススメの脳トレを3つ紹介します。
レクリエーション方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
- お金の計算
- 時間の計算
- そろばんの計算
お金の計算
お金を足して、全部でいくらになるのかを計算したり、おつりを利用者さんに計算してもらったりする脳トレです。
スーパーなどで買い物をすると、合計金額を暗算しながら買う方もいると思いますが、実はこれも立派な脳トレ。
計算力と記憶力を鍛えられる効果的な脳トレなのです。
しかし、年齢を重ねるごとに外への買い物が難しくなり、お金に触れたり計算したりする機会が減ってしまう方も少なくありません。
簡単なたし算、ひき算でも十分に脳は活性しますし認知症予防にも役立ちますので、ぜひレクリエーションに取り入れてみてください。
もし、レクリエーションに取り入れる際は、暗算が得意な利用者さんと苦手な利用者さんそれぞれのレベルに合わせ、問題を用意するのが望ましいです。
レクリエーション方法
レクリエーション方法は、以下のようなものがあります。
- 子ども用の計算ドリルで計算問題を解いてもらう
- おもちゃのお金を使って実際にお金のやり取りをしながら計算をしてもらう
- 魔法陣パズルを解いてもらう(縦・横・斜めの数字の和が同じになるようマス目を埋めていくパズル)
- てんびんパズルを解いてもらう(てんびんに乗せた記号の重さを解いてもらうパズル)
時間の計算
働いているときや若い頃は、時間の計算を知らず知らずのうちにしています。
例えば、バスや電車に乗らなければならない時間と準備にかかる時間を逆算して起床したりするのも、時間の計算に含まれます。
高齢になり家にいることが多くなった方や施設に入居している方は、時間の計算をする場面が少なくなるため、計算力や記憶力が劣りやすいです。
レクリエーションで時間の計算をしてもらうことで、減ってしまった機会を補えるでしょう。
また時間の計算は、計算前の時間を記憶しながら計算しなければならないため、計算力だけでなくワーキングメモリのトレーニングにもなります。
レクリエーション方法
レクリエーション方法の例として、次の2つがあります。
- 時計のイラストが書かれた問題を計算してもらう
- 口頭で問題を伝えて計算してもらう
そろばんの計算
今の高齢者が生きてきた昭和時代は、学校や習い事でそろばんに触れ、計算方法を学ぶことが多かった時代でした。
そのため、そろばんの計算を通じて昔のエピソードを思い出したり、当時あの頃に戻ったかのようにそろばんの使い方を思い出したりして、脳に大きな刺激を与えられる可能性があります。
もちろん、そろばんを使って計算するだけでも、指先から脳に伝わる刺激や計算による刺激を脳に与えることは、十分に可能です。
また、どの玉を動かしたかを覚えておかなくてはならないため、記憶力の向上にも役立ちます。
そろばんを触ったことがあまりない方もいるため、利用者さん個々のレベルに合わせて問題を与えましょう。
レクリエーション方法
レクリエーション方法の例として、以下の2つがあります。
- そろばんのイラストが書かれた計算問題を解いてもらう
- 実際にそろばんを手にしながら計算してもらう
【記憶力向上】高齢者におすすめの脳トレレクリエーション
記憶力の向上に役立つ高齢者におすすめの脳トレを3つ紹介します。
- 昭和時代をテーマとした思い出しゲーム
- 連想ゲーム
- 日本語の穴埋めクイズ
昭和時代をテーマとした思い出しゲーム
思い出しゲームは、利用者さんにとって懐かしくなじみ深い「昭和時代」をテーマに行うレクリエーションです。
1960年代〜2000年までのトレンドのファッションや出来事を、年代に分けて出題します。
思い出そうとする想起力を向上できるほか、懐かしい昔話に花を咲かせ、楽しんでもらえること間違いないでしょう。
レクリエーション方法
レクリエーション方法の例として、以下の3つがあります。
- 早押しクイズ
- チーム戦のクイズ大会
- シンキングタイムを設けて、一斉に答えてもらう
連想ゲーム
特定のお題を挙げ、そのお題から連想される言葉や物や人物の名前を答えてもらうレクリエーションです。
連想ゲームをする際は、他の利用者さんが答えたものを挙げてはいけないルールを課すのがおすすめです。
他の方の答えを言ってはいけないルールを課すことで、他の利用者さんの答えを覚えつつ考えなければならなくなります。
つまり、記憶力と同時に思考力も鍛えられる一石二鳥な脳トレになります。
連想ゲームはお題のバリエーションが多いため、ネタ切れの心配もないでしょう。
レクリエーション方法
レクリエーション方法としては、リズムに乗りながら誰も答えていないものを答えてもらう「古今東西ゲーム」が代表的です。
日本語の穴埋めクイズ
ことわざや慣用句、熟語などの一部を空白にし、利用者さんに穴埋めしてもらう脳トレクイズです。
知っている言葉を思い出しながら考え答えていくクイズのため、想起力の維持や向上に役立ちます。
熟語だけでも二字熟語〜五字熟語があり、それぞれお題のバリエーションが非常に多いです。
ネタ切れもしにくく長く楽しめるでしょう。
レクリエーション方法
- ホワイトボードを使ってみんなでレクをする方法
- プリントを渡し個人でレクを行う方法
【注意力向上】高齢者におすすめの脳トレレクリエーション
注意力の向上に役立つ高齢者におすすめの脳トレを2つ紹介します。
- 仲間はずれ探し
- 色塗りパズル
仲間はずれ探し
たくさんある漢字やイラストから、一つだけ違うものを探し出すという脳トレゲームです。
例えば、青い車を10台並べ、一つだけタイヤのデザインが違う青い車を紛らせます。
同じ色の違うデザインをした車を利用者さんにあててもらうといった感じです。
ほかにも、10マスに書かれた漢字のなかに一つだけ似たような別の漢字を入れ、どのような漢字が紛れているかあててもらう、もしくは似たような漢字を教えてそれがどこにあるのかを探してもらうといったこともできます。
ヒントを与えることもできるため、難易度の調整もしやすいです。
レクリエーション方法
レクリエーション方法の例として、以下の2つがあります。
- プロジェクターで映像を映して複数人で行う
- プリントやタブレットなどを渡して個人で楽しんでもらう
色塗りパズル
色塗りパズルは、枠線と数字が振られた紙に、数字ごとに指定された色を塗ってイラストを完成させるパズルです。
色を塗っていくまでは、どのようなイラストなのかがまったくわからないような状態となっており「どのようなイラストなのか知りたい」というワクワク感を持ちながら脳トレできます。
イラストは、動物や風景、植物、隠れ文字などバラエティーに富んでいるため、飽きずに長く楽しんでもらいやすいです。
レクリエーション方法
基本的に個人で行うレクリエーションですが、複数人で一緒に取り組むことで会話をしながら楽しくレクリエーションできます。
【思考力向上】高齢者におすすめの脳トレレクリエーション
思考力の向上に役立つ高齢者におすすめの脳トレを2つ紹介します。
- なぞなぞ
- 都道府県クイズ
なぞなぞ
なぞなぞは、普段とは違う脳の使い方をするため、頭の回転が速くなる効果が期待できます。
また、想像力を働かせることから、想像力を伸ばす効果も期待できるでしょう。
謎が解けた時の満足感は、脳に刺激を与えるほか、気分も爽快になりストレス解消にもなります。
もし答えがわからなかったとしても、答えを聞いてアハ体験できるため、どちらにしても楽しめます。
高齢者受けがいいのは、季節やスポーツ、ダジャレを使ったなぞなぞです。
レクリエーション方法
レクリエーション方法の例として、以下の2つがあります。
- 介護士が複数の利用者さんに出して答えてもらう
- なぞなぞの本を利用者さんや介護士に順番に回し、みんなで回答する
都道府県クイズ
都道府県クイズは、都道府県それぞれの特徴をヒントとして出していき、利用者さんにその都道府県を当ててもらうクイズゲームです。
観光地や郷土料理など、わかりやすいヒントを3〜5個ほど用意し、わかりにくいヒントから出していきます。
記憶力や想像力だけでなく、利用者さんの思い出や経験を思い出させる回想法の役目もあり、総合的に脳トレできます。
必ず答えに辿り着けるようなヒントを考えるのが、レクリエーションを盛り上げるコツです。
レクリエーション方法
レクリエーション方法の例として、以下の2つがあります。
- 少人数のグループ戦で利用者さん同士コミュニケーションを取れるようにする
- ホワイトボードに一つずつヒントを書いていき、早押しで答えてもらう
高齢者の脳トレは「楽しみながら脳を活性化」が大切
今回、紹介した高齢者におすすめの脳トレレクリエーションを以下にまとめます。
【計算力・記憶力向上】高齢者におすすめの脳トレ
- お金の計算
- 時間の計算
- そろばんの計算
【記憶力向上】高齢者におすすめの脳トレ
- 昭和時代をテーマとした思い出しゲーム
- 連想ゲーム
- 日本語の穴埋めクイズ
【注意力向上】高齢者におすすめの脳トレ
- 仲間はずれ探し
- 色塗りパズル
【思考力向上】高齢者におすすめの脳トレ
- なぞなぞ
- 都道府県クイズ
施設やご家庭などで高齢者の脳トレレクリエーションを行う際「正解にたどりつくようにしたい」「正解でないといけない」と思うかもしれません。
しかし、脳トレは『正解』が重要なのではありません。
『正解を導くまでの過程』が重要なのです。
『楽しみながら脳を活性化してもらう』ことを念頭に置いて、脳トレレクリエーションを行いましょう。