こんにちはHitouchです。
@hitouch_life
第一三共がMSDと手を結びオンコロジー分野に参戦するという情報が開示されています。
参考 Pharma Times
第一三共のDS-8201という化合物が、MSDの免疫チェックポイント阻害薬である「キイトルーダ」との併用で、臨床試験が行われるとのことです。
参考 キイトルーダとは?
ターゲットとなるがん種は、「Her2陽性乳がん」「非小細胞肺がん」です。
Contents
キイトルーダ(ペムブロリズマブ)との併用試験
MSDのキイトルーダは、単剤で非小細胞肺がんに有効性を示すのみならず、併用でも非常に高い有効性が期待できる薬剤です。
参考 肺がんケモコンボの承認取得!!<KEYNOTE-189試験>
オンコロジー分野において、新進気鋭のキイトルーダと併用できるとういう事は、第一三共にとっては「鬼に金棒」です。
臨床試験情報
- DS-8201+キイトルーダ
- フェーズⅠb
- 他施設共同
- オープンラベル
- 安全性と許容用量の設定
- Her2陽性乳がん
- 非小細胞肺がん
主要評価項目 / Primary endpoint
- 最大許容用量の設定
- 推奨容量の探索
- 奏効率
副次評価項目 / Secondary endpoint
- 奏功期間
- 病勢コントロール率
- PFS(無増悪生存期間)
- OS(全生存期間)
- 薬効発現までの時間
- 安全性
新たな治療戦略となるか?
第一三共とMSDが手を組んだことで、新たな治療が生まれる可能性があります。
まだフェーズⅠの段階ですが、期待は大きいのではないでしょうか。
キイトルーダは多くの臨床試験を行っています。
化学療法との併用で結果を残している試験もあり、更なる成長が楽しみな薬剤です。
【参考資料】免疫チエックポイント阻害剤について
通常、体内に異物が入り込むと「免疫」が働きます。
がん細胞は免疫細胞から攻撃されないように巧妙な手段を使っています。
免疫に「異物ではないですよ、攻撃するのはやめてね」という信号をおくります。
まんまと騙された免疫は、がん細胞を攻撃することができません。
がん細胞が免疫細胞に信号を送るのをやめさせることができれば、免疫ががん細胞を攻撃できるようになります。
それを可能にするのが「免疫チェックポイント阻害薬」です。
従来の抗がん剤と違い、無理やり細胞を攻撃する薬ではありませんので、副作用が少ない事が特徴です。
*)免疫を活性化させることによる特殊な副作用が発現します
Sincerely,
Hitouch