未分類

抗がん剤の血管痛の原因と対応方法まとめ!静脈炎の評価方法は?

がん専門・認定薬剤師のための がん必須ポイント 第4版
臨床薬剤師におすすめ!

このサイトでは実臨床で活用できる薬の知識をご紹介しています。

毎日6時に更新しています。

どの記事も2-3分で読めるものばかりです。

スキマ時間の学びにご活用ください。

抗がん剤による血管痛(静脈炎)の原因は?

抗がん剤(化学療法)によって血管痛や静脈炎が発生する原因としては、薬そのものの性質による場合と、個々の患者側の要因が考えられます。

PH浸透圧など、薬そのものによる刺激が加わることで血管痛が発生します。

また、長期間に渡る抗がん剤治療によって、血管そのものに障害(ダメージ)がある場合などは、静脈炎が発生しやすくなります。

その他には、穿刺部位の問題なども考えられます。

ひとつひとつ原因を調査することが大切です。

薬剤の刺激

  • PHによる刺激
  • 浸透圧による刺激

血管痛を起こしやすい抗がん剤

  • エピルビシン
  • ダウノルビシン
  • ビノレルビン
  • ベンダムスチン
  • ダカルバジン
  • オキサリプラチン
  • ゲムシタビン
  • など

抗がん剤による静脈炎・血管痛の対応方法は?

ホットパック:患部を温める

温かいタオルなどで静脈に沿って温める事で、痛みが緩和できることがあります。

温める事で血管が拡張し、血流を改善することが可能なため、血管痛を緩和できると考えられます。

点滴時間を遅くする

点滴の流量を遅くすることで、血管痛が緩和できることがあります。

ゲムシタビンの投与時間変更には注意が必要です!

60分以上の点滴で骨髄抑制が増加する可能性があります。

希釈する!側管から生食やブドウ糖液を投与

抗がん剤を希釈したり、側管から生食などを投与することで、血管痛を緩和できる可能性があります。

側管から水溶液を投与する際には相互作用に注意です!

静脈炎の評価方法:CTCAE(注射部位反応)

血管痛はCTCAEの注射部位反応で評価しましょう。

Grade1

関連症状(熱感・掻痒)を伴う/伴わない圧痛

Grade2

疼痛・脂肪変性・浮腫・静脈炎

Grade3

潰瘍または壊死

高度の組織障害

外科的処置を要する

Grade4

生命を脅かす

Grade5

死亡

参考≫CTCAE

参考書籍:がん必須ポイント

がん専門・認定薬剤師を目指す方や、がん化学療法認定看護師を目指す方におすすめの書籍が、『がん専門・認定薬剤師のための がん必須ポイント 第4版』です。

がん専門薬剤師が10名近く在籍するという、薬剤師界隈では有名な、岐阜県の大垣市民病院が作成しています。

薬剤師が作成しているだけあって、非常に分りやすく、勉強になります。

がん専門薬剤師・がん認定薬剤師の試験対策にはもってこいの一冊です。

ぜひチェックしてみて下さい。

専門資格試験には必須です
ABOUT ME
瀬古高行
医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。
\\ あなたのキャリアを応援します//

業務のやりがいがない・・・

思っていた仕事と違う・・・

人間関係が辛い・・・

職場では様々な悩みが出てくるはずです。

頑張って解決できる悩みばかりではありませんよね。

スペシャリストのあなたには選択肢があります。

あなたに合った環境を探して下さい。

あなたに最適な職場を探す≫