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医療経済学・薬剤経済学とは?
医療経済学とは、『経済学の方法論をベースに、ヘルスケアに関する諸事項を分析・評価し、もし可能なら予測や政策提案を行う科学の一分野』と定義されています。
医療に関わる『お金』を分析しようという学問です。
そして、医療経済学の中でも、『医薬品』にフォーカスしたものが『薬剤経済学』です。
経営学ではないので、『いかにして稼ぐか?』ということを研究するわけではなく、『この医療行為に必要なお金は妥当な金額なのか?』ということを研究します。
今回は、そんな薬剤経済学の中でも、『費用便益分析』を紹介します。
費用便益分析(cost-benefit analysis)とは?
費用便益分析(cost-benefit analysis)は、費用対効果を算出するための手法のひとつです。
コストがいくらかかって、どのくらいのリターンがあるのか(あったのか)?
ということを分析します。
医療経済学における費用対効果
医療経済学における費用対効果は複雑です。
医療の『効果』とは、人の生命にかかわることであり、『お金に換算することが難しい』からです。
それでも何とかして、費用対効果を算出するのが医療経済学です。
費用便益分析は?
費用便益分析は、コストとベネフェット(効果)を全て『貨幣価値』に換算する手法です。
医療行為のベネフェット(効果)は人の生命であり、お金に換算することはできないわけですが、費用便益分析を実施するためには、一人救命する価値が『いくら』なのかという事を無理やり定義します。
たとえば、ある薬剤を使って一人救命できた場合が『1000万円』と定義してみましょう。
既存薬と新薬どっちがいい?
既存薬 | 200万円で85人救命 |
---|---|
新薬 | 1000万円で90人救命 |
既存薬を使用すると、200万円のコストで85人救命できるとします。
さらに…
新薬を使用すると、1000万円のコストで90人救命できるとします。
この場合、コストの増加分は800万円(1000万円-200万円)であり、ベネフィットの増加分は5人救命(90人-85人)です。
つまり、5000万円(5人×1000万円)のベネフィットがあるということが試算できます。
以上より、既存薬を新薬へと変更することにより、200万円のコスト増が推定される一方で、5000万円のベネフィットが得られる可能性がある、ということになります。
これが費用便益分析です。
費用便益分析のメリット・デメリット
費用便益分析の問題点は、人の生命がお金に換算できないことです。
一方で、お金に換算することが出来れば、『医療以外の分野の介入と比較することが可能になる』というメリットもあります。
たとえば、『予防接種と清潔な水道とどっちに投資すべき?』とか、『がん検診と救急隊員の増員のどちらを優先すべき?』とか、様々な社会的問題を、お金の面から分析することが可能になります。
今回はそんな費用便益分析の紹介でした!
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