在宅で家族を介護している人の中には、「薬が多くて管理が大変。ケースが欲しい」と思ったことがある人もいるでしょう。
しかしオムツや介護サービスの料金の支払いがあり、経済的余裕があまりないということが多いです。
そんな人におすすめなのが、100均の商品で薬の管理を行うことです。
この記事では、なぜ100均が良いのか理由をお伝えします。
またおすすめの商品や近くに100均がない人でも利用できる方法を紹介していきます。
薬の管理ケースを100均で揃えると良い理由
薬の管理ケースを100均で揃えた方が良い理由として、下記3つがあります。
- 安いので経済的負担が少ない
- 同じ物がすぐ揃えられる
- 捨てやすい
次で説明します。
安いので経済的負担が少ない
1つめは「安いので経済的負担が少ない」ことです。
ホームセンターやドラッグストアなどで薬管理の商品を購入しようとすると、価格が高くなることが多いです。
しかし100均は消費税込みでも110円で購入できるので、経済的負担が少ないというメリットがあります。
同じ物がすぐ揃えられる
2つめは「同じ物がすぐ揃えられる」ことです。
100均は薄利多売で利益を出しています。その為同じ商品を大量に販売していることが多いです。
「家で使う用と、デイサービス等に持っていく用の2つが欲しい」「買い物に行ったときに、まとめて購入したい」と考えている人には、おすすめです。
捨てやすい
3つめは「捨てやすい」ことです。
100均の商品は壊れやすいというイメージを持っている人が多いでしょう。
実際ホームセンターやドラッグストアで販売している商品に比べて、100均の商品は壊れやすいことが多いです。
ですが反面「使わなくなったら捨てればいい」と考えることができます。
例えば「介護が必要な父がなくなったので、使わなくなった」ということになっても、勿体ないと思わずに捨てることができるのです。
薬の管理には何があると良いか
では薬の管理には、何があると良いでしょうか。
100均で揃えられる商品として、下記があります。
- 透明な薬ケース
- シール
- チャック付き収納袋
- 保険証やお薬手帳を入れるケース
なぜ必要なのか、下記にてお伝えしていきます。
透明な薬ケース
1つめは透明な薬ケースです。
例えば銀色のケースだと「中に薬が入っているのか」「薬を飲んだのか」が人目では分からないです。
ケースを開こうとして、薬が散らばってしまうこともあります。
薬ケースを用意するときは、透明でかつ軽いプラスチック製のものを選びましょう。
シール
2つめはシールです。
薬の種類が多いと、いつ飲む薬なのか分からなくなることがあります。
ですのでいつ飲む薬か判別しやすいように何種類かのカラーのシールを用意し、日付といつ飲むのかを記入しておくと、飲み忘れを防ぐことができます。
シールのカラー例として、下記があります。
- 赤:朝食薬
- 緑:昼食薬
- 青:夕食薬
- 黄:就寝前
他にも「起床時用」「頓服用」のために、5,6種類程度のカラーのシールを用意しておくと良いです。
チャック付き収納袋
3つめはチャック付き収納袋です。
サイズとしては、家の鍵が入る程度の大きさがおすすめです。
こちらはショートステイを数日利用するときにおすすめです。
ショートステイによっては、薬の仕分けを家族にお願いすることがあります。
チャック付き収納袋に油性ペンで「○月□日 朝食後」と書いておけば、職員もすぐに分かります。
商品によっては40枚から50枚と大量に売っています。
ショートステイを多く利用する人や薬の種類が多い人は、多めに購入すると良いです。
保険証やお薬手帳を入れるケース
4つめは保険証やお薬手帳を入れるケースです。
保険証は財布に入れている場合が多いですが、お薬手帳は持ち歩かないという人もいます。
ショートステイでは利用中の急変時対応の為、保険証やお薬手帳を持ってきてもらうよう、家族にお願いすることが多いです。
ですので、保険証とお薬手帳は一緒にしておきましょう。
100均にはどんな商品があるか
100均の商品は色々あり、どれを購入すれば良いか分からないという人もいるでしょう。
そこで、薬の管理におすすめの100均商品について、6つ紹介していきます。
1週間分の薬がセットできるケース
1つめは、1週間分の薬がセットできるケースです。
ケースの種類によっては、朝・昼・夜・寝る前に分かれており、朝・昼・夜・寝る前と蓋に記載されてますので、いつ飲む薬かがわかりやすいです。
仕切り板が自由に動かせるケース
2つめは、仕切り板が自由に動かせるケースです。
仕切り板を自由に動かすことで、薬だけでなく軟膏や綿棒なども入れることができます。
小さい軟膏は無くしやすいので、薬と一緒に保管したいという人には、おすすめです。
1日分の粉薬と錠剤を小分けにできる袋
3つめは、1日分の粉薬と錠剤を小分けにできる袋です。
「デイサービス用に行くときに、昼の薬だけ持っていきたい」「ショートステイに一泊だけなので、ケースではなく袋で持っていきたい」という人にはおすすめです。
漢方薬や粉薬も一緒に服用しているという人は、粉薬用のポケットがある商品もありますので、薬の種類によって選ぶことができます。
数種類入っているシール
4つめは、数種類入っているシールです。
ショートステイ利用時、チャック付き収納袋に薬を仕分けし、日付を書いたシールを貼れば、職員はすぐに薬の判別ができます。
長期間や頻繁にショートステイを利用する人は、多く入っているシールを選ぶのがおすすめです。
最近では季節に合わせたシールも販売しているので、本人や家族の好みに合わせて選ぶのも、1つの楽しみになるでしょう。
チャックがついている収納袋
5つめは、チャックがついている収納袋です。
デイサービスやショートステイに持っていくとしたら、鍵やクリップが入るサイズがおすすめです。
収納袋は油性ペンで記入することができるので、日付やちょっとしたメモも書くことができます。
お薬手帳や保険証を入れるケース
6つめは、お薬手帳や保険証を入れるケースです。
保険証や診察券、お薬手帳などをまとめて収納することで、デイサービスやショートステイを利用するときだけでなく、病院に通院するときもすぐに取り出せます。
100均では様々な色を取り扱っていることが多いので、お好みに合わせて選ぶことができます。
100均が遠方にあるときは、オンラインを使おう
「100均に行きたいけれど、遠くて行けない」「近くの100均に欲しい商品がない」ということもあるでしょう。
その場合は、オンラインで購入するという方法があります。
多くの100均では、オンラインで商品を購入することができます。
受け取り範囲は一部地域を除く全国へ配送可能なので「近くに100均がない」「自宅を離れることができない」という人には、おすすめです。
ですが「現金での支払いはできない」「⚪⚪円以上でないと、購入できない」「コンビニや100均では受け取りできない」といったデメリットもあります。
特にクレジットカードなどのキャッシュレス決済に慣れていない人の場合、オンラインでの購入方法を覚えるのが難しい場合があります。
自分にとって適切な購入方法を選択しましょう。
100均は介護が必要な家庭の頼もしい味方
100均は、薬ケースやチャック付き収納袋、お薬手帳ケースなど、薬の管理をするのに必要な商品が数多く揃えられています。
介護は長い年月行うので、出費も多いです。
可能な限り支出を抑えることができるよう、是非100均を活用してみてください。