こんにちはHitouchです。
@hitouch_life
医療に必要なものは、確かな知識と高度な技術です。
医療スタッフたちの高い技術が、患者の生命を支えています。
「手に職をもちたい」なんていったりしますが、医療はまさに「手に職」です。
しかし全てが人の手によって支えられているわけではありません。
技術を支えるのが医療機器です。
医療機器を支えるのが臨床工学技士(ME)です。
そんな臨床工学技士のお仕事を紹介します。
【オススメ読者様】
・臨床工学技士の仕事が知りたい
・臨床工学技士になりたい!
・臨床工学技士って何やってんの?
執筆者:きりやまさん(臨床工学技士)
編集者:Hitouch「T」
Contents
臨床工学技士(Medical Engineer)とは??
臨床工学技士は、病院で使用する医療機器を取り扱う専門職です。
病院や医療業界では、CE(Clinical Engineering Technologist・Clinical Engineer)やME(Medical Engineer)と呼ばれることもあります。
臨床工学技士の仕事内容
医療機器の「操作・保守・点検」が、臨床工学技士の主な仕事です。
医療機器についての工学的知識と医療知識を併せ持つ専門家として、高度な医療機器の普及とともに病院内で活躍の場を広げています。
医療機器を、いつでも・完璧に使用できるように準備しておくことは、生命維持には欠かせません。
多様化する院内の医療機器の全てを引き受ける臨床工学技士の仕事は、非常に責任の重い仕事です。
臨床工学技士になるには、臨床工学技士国家試験に合格して国家資格を取得する必要があります。
臨床工学技士の多様な業務内容
- 手術室業務
- ICU(集中治療室)業務
- 血液浄化業務
- 心臓カテーテル検査業務
- 定期点検・保守業務
- などなど
医療技術の進歩にともなって臨床工学技士が操作や保守を担当する医療機器の種類は年々増え続けています。
人工呼吸器
肺の機能が低下しているなどの理由で充分な呼吸ができなくなった患者の呼吸を代行するための装置です。
体外循環装置(人工心肺)
心臓手術などを行う場合に、一時的に心臓や肺の機能を代替するのが体外循環装置(人工心肺)です。
人工透析装置
腎臓の機能が働かなくなった患者の、腎機能を代替する装置が人工透析装置です。
腎臓は体内の老廃物などを排泄・代謝する働きを担っており、人工透析患者は老廃物の排泄を機械で行う必要があります。
臨床工学技士は、透析を開始する際に人工透析装置を患者の体に穿刺するほか、数時間にわたる稼働中、装置に異常が見られないかといった確認作業も行います。
ペースメーカー
不整脈などの症状が見られる患者の体内に手術で埋め込み、心臓の拍動を整える医療機器高気圧酸素治療装置です。
急性の心筋梗塞や、一酸化炭素中毒、潜水病といった血管、もしくは血液中の酸素濃度に関連する疾患に用いられます。
多様な働く場所
- 病院
- クリニック
- 大学
- 企業
医療機器のある場所には臨床工学技士がいます。
病院内でも、透析室、手術室、病棟など多くの場所で活躍しています。
新たな医療機器の開発に関わることもあります。
臨床工学技士の未来は明るい!?
医療と医療機器の高度化が進むとすれば、臨床工学技士の将来性は明るいといえるかもしれません。
臨床工学技士のキャリアパスには、医療機関への勤務を続けて特定の分野や業務の専門家になる道と、医療現場での経験を積んだ後に医療機器メーカーなどの事業会社に転じる道などがあります。
臨床スタッフの1%しかいない貴重な職種だといわれています。
その分責任は重く、必要な知識も膨大です。
働きだしてからも毎日勉強です。
日々自己研鑽のできる人が向いているかもしれません。
それだけではなく、多様な環境で働く必要があるため、コミュニケーション能力は必須のスキルといえます。
MEは医療に特化したエンジニア!?
臨床工学技士の仕事は多岐にわたります。
自分に合った仕事が必ずみつかるでしょう。
臨床工学技士は、医療機器の専門家としてのプライドをもって、これからも医療現場を支える存在であり続けます。
Sincerely,
Hitouch
【この記事の執筆者】
きりやまさん/臨床工学技士
現在透析センターの仕事に従事している。
総合病院の臨床工学科に所属し、院内の様々な医療機器をメンテナンスしている。
趣味は農業とのこと。
【この記事の編集者】
Hitouch「T」
HitouchLIFEという雑記ブログの管理人
医療・投資・自己啓発系のライティングを得意とする医療ライター
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