【超厳重管理！！】レブラミド（レナリドミド）ってどんな薬か知ってます？

こんにちはHitouchです。
@hitouch_life

レブラミドという薬をご存知ですか？

処方可能施設が限られる薬ですので、聞いたこともないという医師や薬剤師も多いのではないかと思います。

実はこのレブラミドは、『多発性骨髄腫』という病気に対する標準治療薬として用いられる、非常に大切な薬です。

しかし、薬品管理が非常に厳しい薬剤です。

ぜひこの機会に勉強してみて下さい。

レブラミドってどんな薬？

参考資料

• 添付文書
• インタビューホーム
• セルジーンホームページ

レブラミドの効能効果

多発性骨髄腫

5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫

『多発性骨髄腫（MM）』への処方が大半を占めています。

レブラミドの用法用量

デキサメタゾンとの併用において、通常、成人にはレナリドミドとして1日1回25mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

添付文書

添付文書には用法用量が記載されていますが、抗がん剤治療は『レジメン』と呼ばれる治療スケジュールに従って治療を行いますので、添付文書の用法用量ではなく、治療レジメンを確認することが重要です。

【薬理作用】レブラミドの作用機序

レブラミドは、免疫調節薬（IMiDs［イミッズ］）という種類のお薬のひとつです。

レブラミドは、骨髄腫細胞の増殖を抑えたり、骨髄腫細胞を攻撃する細胞のはたらきを助けたり、骨髄腫細胞に栄養を与える新しい血管をつくらせないようにするなど、さまざまな作用により骨髄腫細胞を減少させ、骨髄腫の進行を抑えます。

セルジーン公式

レブラミドは『免疫を活性化して』腫瘍への攻撃を行うことで、骨髄腫細胞の異常増殖を抑制すると考えられています。

サイトカイン産生調節作用、血管新生抑制作用を持つと考えられています。

しかし、詳細な作用機序は未だ明らかになっていません。

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【レブメイトに登録】レブラミドは簡単には使えない

レブラミドは普通の医薬品と違って、処方箋さえあればどこの薬局でももらえる薬ではありません。

適正管理手順（レブメイト）が定められており、厳重な医薬品管理が求められます。

病院の医師、薬剤師だけではなく、調剤薬局、病棟の看護師、ケアマネージャー、家族、患者、レブラミドによる治療に関わる全ての人が、レブメイトを遵守しなければなりません。

レブラミドはサリドマイド誘導体

レブラミドは、人に催奇形性（赤ちゃんに重大な障害を及ぼす）を示す、『サリドマイド』という医薬品に似た薬です。

次世代に障害を残さないためにも、レブラミドは厳重に管理しなければなりません。

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【参考】多発性骨髄腫（MM）とはどんな病気？

多発性骨髄腫は、『血液のがん』の一種です。

多発性骨髄腫では、形質細胞と呼ばれる細胞に異常が起こります。

異常な形質細胞が、体中の骨髄で増殖した結果、骨髄の中は異常な細胞ばかりになってしまいます。

その結果、貧血や出血、骨がもろくなるなど、様々な症状が起こります。

日本では、毎年10万人に5人程度の割合で発症していると推定されています。

高齢者に多い疾患であり、高齢化に伴う患者数の増加が懸念されています。

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ABOUT ME

瀬古高行

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。