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膀胱癌の治療の基本
膀胱がんの治療において病期を把握することは重要です。
腫瘍が粘膜下層までにとどまる『筋層非浸潤性膀胱がん』と筋層に浸潤する『筋層浸潤性膀胱がん』では治療が大きく異なります。
筋層非浸潤性膀胱がんの治療の基本となるのがTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)です。
筋層非浸潤性膀胱がん(Ta/T1/Tis=CIS)
筋層非浸潤性膀胱がんは膀胱がんの約70%を占めるといわれています。
腫瘍の状態に応じて『低・中・高リスク』の3つに分類され、それぞれのリスクに応じた治療が行われます。
TURBTによる腫瘍の完全切除を行った後に、リスク分類に応じて薬剤が投与されます。
低リスク
抗がん薬即時単回注入
中リスク
抗がん薬またはBCGの維持注入
高リスク
BCGの維持注入または膀胱全摘
TURBTに伴う局所抗がん薬治療
- 抗がん薬即時単回注入
- 抗がん薬・BCG維持注入
- BCG維持注入
TURBT後に実施する抗がん薬としてアンスラサイクリン系が用いられます。
アドリアマイシンやエピルビシンなどが使用されており、薬剤間で治療効果に優劣が無いことがわかっています。
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